「F31」外観スタイルチェック

ここからは借り受けた評価サンプルをパッケージから取り出し、外観スタイルからくまなくチェックを開始しよう。今回用意したのはサイドパネル裏側に吸音材が貼り付けられた「Suppressor F31-Silent No Win」だ。

今回の検証にチョイスしたのは、左サイドパネルが遮音パネルにより密閉されている「Suppressor F31-Silent No Win」。静音志向の俗称”窒息型”モデル

フロントパネルデザイン

静音志向の密閉型PCケース「F31」のフロントパネルには、開閉ドアが装備されている。表面はヘアライン加工を模したABS樹脂製で、指紋や汚れが付着しにくいマット仕上げ。ロゴマークを含め、装飾は一切無く、敢えて個性を打ち消したシンプルなデザインが特徴的だ。

装飾の無いフロントパネルデザイン。類似モデルも存在するため、一見して「F31」と言い当てる事は、オーナーでさえも難解

開閉ドア付きフロントパネルと着脱方法

右側面に蝶番を備えた開閉ドアは、左側面縦に3つのマグネットを内蔵。ドアを開くと、内部フロントパネルがあらわになる。普段隠れた状態の前面には、5.25インチオープンベイベゼルをはじめ、中央から下方向にかけて通気口を装備。最下部にはThermaltakeのロゴマークが控え目に装飾されていた。
　なおフロント開閉ドア部分は着脱が可能。工具を必要とせず、パネル下部を握り、ゆっくりと力を掛けて手前に引き剥がせば、フロントパネルユニットごと取り外す事ができる。

開閉ドア内部に隠されたフロントパネルには、5.25インチオープンベイや通気口が装備される
開閉ドアを含むフロントパネルユニットは、左右縦列各3本のピンでシャーシ側に固定。ケーブル類は一切接続されていないため、着脱時に誤って断線してしまう心配はない

防音対策済みフロントドア

フロント開閉ドアについて、もう少し詳しく見てみよう。PC内部の駆動音を閉じ込めるドアの内張りには「遮音材」が標準で貼り付けられている。最厚部は実測10mmで、静音効果は十分に期待できる。

防音対策済みの開閉ドア。表面をコツコツ叩くだけで残響が抑え込まれている事が分かる。なおドア内部縦列には3つのマグネットを搭載し、フロントパネルに密着する仕組み
開閉ドア下部にはラバー製ストッパーを装備。フロントパネルユニット下部にあるフックに掛ければ、簡易的にドアがロック状態になる。輸送時などに利便性を発揮する

スイッチ類およびアクセスポートはトップ部に配置

床置き設置時における使い勝手を考慮し、スイッチ類およびアクセスポートはフロントトップ部に配置されている。右から順に、USB2.0×2、USB3.0×2、Powerスイッチ、Resetスイッチ、マイク×1、ヘッドホン×1が並ぶ。

ミドルタワーPCケースでは標準的なフロントアクセスポート数。なお兄貴分「F51」ではファンコントローラーが搭載されていたが、「F31」ではこれが省略されている