Mini-ITX規格マザーボード搭載のスペース

170mmサイズとなるMini-ITXマザーボードの搭載スペースは、右側奥のエリアが割り当てられている。背面にはバックパネルI/Oの開口部があり、設置面には予め4本のスタンドオフが固定されていた。

右奥のエリアに割り当てられた、マザーボード搭載スペース。パーティション左側には、ライザーカードを固定する穴も確認できる。こちらは後ほど解説しよう

冷却ファン増設スペース

本体左側エリアに広く確保された拡張カード搭載スペース「グラフィックスカードチャンバー」。このエリアは唯一の冷却ファン増設スペースをとしても有効活用される。
　底面の大きくカットされた開口部には、120mm口径ファンが最大2基増設可能。通常では「内部吸気」に冷却ファンをマウントするエアフローが一般的だろう。ただしフレッシュな外気を十分に取り込むには、横置きスタイルよりも縦置きスタイルが望ましい。

「グラフィックスカードチャンバー」の底面に確保された唯一の増設ファンスペース。冷却ファンの搭載方法は、ボトムカバーを外した状態でメインシャーシ外側からネジ固定。なお2基の120mm口径ファンを搭載する場合は、「Graphics Card Support」が干渉するため取り外す必要がある

グラフィックスカード搭載時でも冷却ファンは増設可能。ただしカード厚50mmなら冷却ファンは10mm厚、カード厚35mmなら25mm厚の冷却ファンが搭載できる

マグネット固定の防塵フィルタ

シャーシ底面を眺めてみると、正面左手の冷却ファン増設スペースと、正面右手の電源ユニット搭載スペースには、それぞれ防塵フィルタが装着されていた。120mm口径ファン2基が並ぶ箇所はロングサイズ、SFX規格電源部にはショートサイズのメッシュフィルタは、それぞれマグネット固定式を採用。メンテナンスを行う場合、ボトムカバーからメインシャーシを取り外す必要があるものの、工具不要で付着したホコリやチリを除去する事ができる。

	大判（右）は冷却ファン増設スペース用、小さい方は電源ユニット増設スペース用の防塵フィルタ。縁にはマグネットが内蔵され、スチール製シャーシにペタリと張り付く