エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.473
2016.02.04 更新
文:GDM編集部 池西 樹
Intel C232チップを採用する「E3V5 WS」。305×190mmのコンパクト基板を採用しており、奥行の短いケースでもラクに組み込むことができる |
今回の主役「E3V5 WS」は、下位チップIntel C232を搭載するATXマザーボード。品質基準はASRockおなじみの「Super Alloy」に準拠し、「プレミアム50Aパワーチョーク」や湿気に強い「高密度ガラス繊維PCB」など高品質なコンポーネントを採用。またネットワークチップには、コンシューマ向けモデルで一般的なIntel「I219V」ではなく、サーバーグレードのIntel「I219LM」を搭載し、より安定したデータ通信が期待できる。
残念ながらIntel C230シリーズのみの対応となったXeon E3-1200 v5シリーズ。Intel Z170チップ採用の「Z170 Extreme4」で試してみたところ、電源投入後すぐに電源が落ちてしまいPOSTすらできなかった |
メモリはDDR4-2133×4(最大64GB)で、Xeon / Core i3 / Pentium / Celeron搭載時にはECCメモリが利用可能。なおチップセット制限によりオンボードグラフィックス出力は非搭載のため、LGA1151マザーボードでは珍しく別途グラフィックスカードが必須になる点には注意してほしい。
「E3V5 WS」のCPUサポートリスト。現行ほぼすべてのSkylakeプロセッサに対応するのは魅力だ |
ちなみにグラフィックスカードは、NVIDIA QuadroおよびAMD FireProへの完全互換が謳われる他、NVIDIA Quadro / NVS使用時はOpenGL正式ベンチマークツール「SPECviewperf 12」テストに合格。さらにOSはWindows Server 2012 R2 / 2012 / 2008 R2をサポートしており、3DCGやCADなどを処理するワークステーションにもオススメだ。
ASRockおなじみの「Super Alloy」を全面に押し出したパッケージから、スタンダード向けを強く意識した製品であることがわかる |