エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.474
2016.02.07 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては、同じく3Dベンチマークテストから「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」をチョイス。プリセット設定からDirectX 9ベースの“Basic”と、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”をテスト環境に選択し、計測を行った。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
こちらは「3DMark」ほどの大きな差はついていないものの、すべてにおいて動作クロックに応じて順当にスコアが上昇した。また、Extreme”と“Basic”を見比べると、“Extreme”時に約6%とよりスコア差が拡大していることから、より高負荷な環境でオーバークロックが“効く”ことが分かる。
ここからは実際のゲームプレイを想定したテストにシフト、まずはFPSの定番タイトル「バトルフィールド4」を動かしてみよう。テストにあたっては、「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでのフレームレートを「Fraps」で計測する。描画設定は“最高品質”を選択しつつ、解像度を変更。GTX 980 Tiの機能の1つである「Dynamic Super Resolution(DSR)」を有効にした上で、1,920×1,080ドットと3,840×2,400ドットの2パターンでテストを行った。
バトルフィールド4(1,920×1,080ドット) | |
バトルフィールド4(3,840×2,400ドット) |
フルHD解像度ではすべてのスコアで100fpsオーバー、さらに4K解像度でも30fps以上をクリアしており、“最高品質”の高解像度設定でも十分快適なプレイが楽しめるのは確実。そして「ECO」モードと「OC」モードとの比較では、フルHDで約3~6%のパフォーマンス差が4K解像度で約10~12%へと拡大している点は要チェックだ。重量級ゲームを4Kディスプレイでプレイする場合は、できるだけ動作クロックが高いモードを選択したい。
ゲームベンチの最後は、DirectX 11対応のエンジンを採用したオンラインタイトルの「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」で締めくくろう。設定プリセットはDirectX 11モードの「最高品質」にセットしつつ、解像度設定を変更。上記同様に「DSR」を有効化し、1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットのカスタム解像度で計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
いずれのモードにおいても4K解像度で“とても快適”を満たすスコアをマークしており、最高のグラフィックス設定でも快適プレイに支障はまったくなし。特に「OC」モードは「ECO」モードに対し最大10%の差をつけており、リファレンスとの比較ではさらなるパフォーマンス差が期待できる。