エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.475
2016.02.19 更新
文:GDM編集部 Tawashi
「G-Master Hydro Mini-ITX」に標準装備されるマザーボードは、Intel Z170チップセットを採用するMSIのMini-ITXモデルMSI「Z170I Gaming Pro AC」だ。もちろんカスタマイズにより他のマザーボードも選択できるが、黒地の基板にヒートシンクの赤が映えるデザインは、同一カラーリングの「Enthoo EVOLVE ITX」とは相性がいい。
MSI「Performance GAMING」シリーズに属するMini-ITXマザーボード「Z170I Gaming Pro AC」。オーディオ回路にはMSI独自の「Audio Boost3」を搭載し、クリアかつ迫力のあるサウンドを楽しむことができる。拡張スロットはグラフィックスカードで占有されるため、充実したサウンド機能はゲーマーにとって嬉しいところ |
ネットワークはCPU負荷が少なく、スループットの高いIntel製ギガビットLAN(Intel i219)と、最大転送867MbpsのIEEE 802.11ac無線LAN機能を標準装備。さらにゲームやアプリケーションごとに帯域幅やトラフィック優先度を設定できる「Gaming LAN Manager」が付属する。
主なスペックはメモリスロットがDDR4-3200×2(最大32GB)、ストレージはSATA3.0(6Gbps)×4、M.2(32Gbps)×1、SATA Express×1、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)を備える。
「G-Master Hydro Mini-ITX」では未使用ながら、基板裏面にはPCI-Express3.0(x4)接続のM.2スロットも備え、将来的なSSDのアップグレードに活用できる | |
カスタマイズメニューによりマザーボードは、Intel H170チップセットを採用するASRock「H170M-ITX/ac」が選択できる(※選択パーツ2016年2月現在) |
「G-Master Hydro Mini-ITX」ではMini-ITXマザーボードの制限もあり、用意されるメモリスロットはデュアルチャンネル対応のDDR4 DIMM×2本まで。余裕がない分、なるべく大容量のモジュールを選択したいところだが、そこは予算と相談のうえチョイスしよう。
標準構成ではメジャーチップ採用の4GB×2枚。またオプションで8GB×2枚もしくは、“なし”(手持ち資産を活用)が選べる点はなんともサイコムらしい。さらに、評価機で採用されているSkylake世代のCPUに正式対応を謳うCORSAIR「Vengeance LPX」シリーズも選択可能。4GB×2枚の「CMK8GX4M2A2133C13」と8GB×2枚「CMK8GX4M2A2133C13」を搭載させることができる。(※選択パーツ2016年2月現在)
オプションで選択可能なCORSAIR「Vengeance LPX」シリーズ。高耐性8層PCB基板設計と選別されたICチップを採用。アルマイト処理を施したヒートスプレッダは高さを32mmに抑えたロープロファイル設計だ。基本スペックは、PC4-17066(DDR4-2133)で、転送クロックは2,133MHz、CASレイテンシは13-15-15-28で、定格電圧は1.20V |