エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.475
2016.02.19 更新
文:GDM編集部 Tawashi
「G-Master Hydro Mini-ITX」のエアフローレイアウト。CPUとグラフィックスカードで2基のラジエター+ファンを備えるが、このうちトップ(グラフィックスカード)は吸気仕様。排気はリアの120mmファンで行う仕組み |
続いて水冷システムの冷却性能を知るべく、まずはCPU「Core i7-6700K」のテストを実施。「CINEBENCH R15」マルチコア計測中の様子をハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.8.0」でCPU温度を計測した。
【CPU温度】 検証室内温度21℃/湿度47% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で21℃、ベンチマーク実行中でも67℃で安定し、極めて優秀。水冷クーラーならではの冷却能力を発揮してくれた。これなら夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも安心して使う事ができるだろう。
CPUと並んで水冷化が施されているGeForce GTX 980 Ti搭載グラフィックスカード。「G-Master Hydro Mini-ITX」のセールスポイントと言える、カスタム水冷カードの温度もチェックしておこう。ここではベンチマーク実行時と主要ゲームタイトルベンチマーク実行時の最高温度を計測した。
【GPU温度】 検証室内温度21℃ / 湿度47% |
アイドル時の温度は28℃。計測結果を順に見ていくと「3DMark」(Fire Strike:Extreme)実行時で最大56℃。「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」(Extreme)実行時で最大66℃。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のベンチマーク計測時で最大63℃という結果だった。サイコムオリジナル水冷仕様のGeForce GTX 980 Tiカードの実力に疑いの余地はまったくない。
冷却性能はもちろん静音性能も大きなセールポイント。そこで実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。ベンチマーク実行時と主要ゲームタイトルベンチマーク実行時のノイズ計測を行った。
騒音値(dBA/室内騒音33.5dBA) |
室内騒音33.5dBAに対して、アイドル時は34.1dBA。各ベンチマークテストでもアイドル時から1~2dBAしか上昇しない優秀な結果。実際、テスト中に耳を凝らしてみたものの、アイドル時からの動作音の変化はまったく判別できないレベルだった。