エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.476
2016.02.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて消費電力を確認しておこう。測定は「Fire Strike“Ultra”」を10分間ループさせた際の最大値を高負荷時、10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時に設定。その際の消費電力をワットチェッカーにて計測している。
消費電力計測(W) |
メインストリームプラットフォームでは現行最高クラスのシステム構成にも関わらず、消費電力は400Wを超えることはなく、Maxwellアーキテクチャのワットパフォーマンスが光る結果。オーバークロックによる上積みも30W弱に抑えられており、基本的にはクロック切り替えスイッチは「ON」のママで問題ないだろう。
グラフィックスカードに極端に負荷を掛けるストレステスト「FarMark」を使い、24時間の耐久テストを実施 |
冒頭でも紹介した通り、「DuraPro」ブランドではパフォーマンスもさることながら、安定性を特に重視している。そこで、クロック切り替えスイッチを「ON」にした状態で、ストレステスト「FarMark」による24時間耐久テストを敢行。その際の温度やファンの回転数などをチェックしておこう。
GPU温度の推移 | |
ファン回転数の推移 | |
騒音値(高負荷時はテスト12時間経過時 / 暗騒音33.1dBA) |
「FarMark」は、GPUをほぼ全開に使う過酷なストレステストだが、24時間の連続耐久テストを難なくクリア。ファンの回転数も最高で約50%の1,280rpm前後、GPUの温度も80℃に達することは一度もなく、オリジナルクーラーの冷却性能は非常に高いことがわかる。また騒音値もアイドル時は34.5dBA、高負荷時でも41.2dBAに抑えられており、静音性も良好。「DURAPRO-GTX980Ti-6GB」では、長期間の安定性を重視しているため、アイドル時のセミファンレス駆動には非対応ながら、騒音が気になることはないだろう。