エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.476
2016.02.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に非接触型デジタル温度計を使い、裏面部の温度について確認しておこう。なお測定は「FarMark」実行約12時間経過後の状態をチェックしている。
負荷テスト12時間経過時のポイント別温度計測結果 |
発熱源のないポイントI / J / Kではいずれも40℃前半と温度は低め。一方、電源回路があるポイントC / D / Eや、GPUコアがあるポイントGなど、発熱の大きい箇所ではピンポイントに温度が上昇しており、アルミニウム製のバックプレートにうまく熱が伝導している様子が確認できる。
「FarMark」による24時間耐久テストも楽々こなし、“Durability&Professional”のブランドコンセプトに違わぬ安定性を証明した「DuraPro-GTX980Ti-6GB」。100mmの大口径ファンをデュアル実装するオリジナルクーラーの冷却性能や静音性も良好で、各メーカーが特に力を入れるハイエンドモデルとも渡り合える完成度の高い製品だ。
DuraProブランド第1弾として登場した「DuraPro-GTX980Ti-6GB」。その完成度は高く後続モデルにも期待がかかる |
もちろんオーバークロック仕様により、パフォーマンス面も問題なし。さらに動作クロックの切り替えがソフトウェアではなく、ハードウェアスイッチになっている点も、本製品がターゲットとしている自作に不慣れなユーザーには嬉しい仕様と言える。やや高価な価格設定はネックになるかもしれないが、高い安定性や手厚いサポートなど、DuraProのコンセプトに魅力を感じるなら、十分に満足できるだろう。