エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.477
2016.03.05 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
CORSAIRブランドから、密閉型フラットデザインが特徴的なミドルタワーPCケース「Carbide Series Quiet 400Q」(以下「400Q」)がラインナップに加わった。その外観スタイルから、製品コンセプトは一目瞭然。オープンベイをはじめ、スイッチ類の一切を排除したフラットなフロントパネル、および両サイドパネル、トップパネルの4面には、高密度遮音材による「二層構造」を採用。静音性を追求した、E-ATX(注意※305×270mmまで)対応のミドルタワーPCケースだ。
CORSAIR「Carbide Series Quiet 400Q」(型番:CC-9011082-WW) 市場想定売価税抜16,800円(2016年3月12日発売) 製品情報(株式会社リンクスインターナショナル)(株式会社アスク)(CORSAIR) |
その外観から通気性に弱点があるようにも思えるが、いわゆる「窒息系」の完全密閉型とは違う。フロントパネル両側面には大きな通気口を設け、任意で天板が開放できる「サイレントカバー」を装備。エアフローを飛躍的に向上させる「Direct Airflow Path」により、高冷却PCケースへとスタイルを変える事ができる。さらに内部は「熱源分離構造」を採用。電源ユニットを下段にセパレートし、シャドウベイのレイアウトを最適化する事で従来モデルに比べ、良好な通気性を確保した。
聞けばいいことだらけの新作PCケースだが、果たして単なるセールストークに留まらない”額面以上”のPCケースに仕上げられているのだろうか。妥協無きCORSAIRの新作だけに、期待せずにはいられない。
編集部に届けられた評価サンプルを外装パッケージから取り出す前に、スペック表から概要を確認しておこう。外形寸法は幅215mmで、イマドキのミドルタワーPCケースとしては比較的スリムという印象。一方で奥行きは425mm、高さは465mmとなり、これらは標準的なサイズと言えるだろう。ここで気が付くのは、決して大柄ではないボディサイズながら、対応フォームファクタはE-ATXがサポートされていること。必ずしも選択肢が豊富とは言えないE-ATX規格のマザーボードだが、内部設計の最適化により、余裕のある搭載スペースがアピールされている。
ボディカラーは内外装共にマットブラック。主素材はスチールで、副素材にプラスチック部品も使用されている。その他詳細については、検証を進めながら詳しく解説していこう。
左サイドパネルをアクリルウインドウ仕様にした「CORSAIR Carbide Series Clear 400C」(型番:CC-9011081-WW)も同時発売。市場想定売価は税抜16,800円とアナウンスされている |