“裏配線”に重要なケーブルマネジメント機構

良いPCケースの条件のひとつに数えられる、「ケーブルマネジメント機構」をチェックしてみよう。いわゆる”裏配線”スペースは、メーカー公表値で約15mm。近頃では20mmを超えるPCケースもある事から、決して突出しているワケではない。とはいえ、背面に2.5インチSSD専用のシャドウベイが設置されている事を思えば、相応の空間は確保されていることが分かる。
また要所にグロメット付きのスルーホールを備える他、結束バンドを掛けるフックも用意。使い勝手は良さそうだ。

2.5インチ専用シャドウベイを備えた、裏配線スペース。マザーボード縦列には3つのグロメット付きスルーホールを装備。電源ユニット横にも大きな開口部が確認できる
	裏配線スペースは公称15mm。決して贅沢な空間ではないが、マザーボードトレイの表裏にケーブルが行き交うスルーホールを随所にレイアウトし、接続するケーブル類はコネクタとデバイス間を最短で結ぶ事ができるだろう

CPUクーラーメンテナンスホール

内部構造チェックの最後に、CPUクーラーメンテナンスホールを確認しておく。カット面積は広く、実測で幅約170mm、高さは約130mmだった。ATXマザーボードを搭載した状態では、CPUソケット周りのエリアを広く残し、検証用バックプレートもすべて露出できている。

いわゆるCPUクーラーカットアウトは十分なサイズ。マザーボードを固定したまま、バックプレートを使ったCPUクーラーの換装ができるだろう

「400Q」付属品総点検

静音志向のミドルタワーPCケース「400Q」。ここまで外装周りから内部構造まで、すみずみチェックを行ったが、どんな印象を持っただろうか。最終セッションの組み込み作業を前に、付属品を総点検しておこう。組み込みに必要なネジ類は、種類別にジッパー袋に収められ、白いアクセサリーBOXに詰め込まれている。また使用するネジ類に特殊なものはなく、万一紛失しても汎用のネジで代替えは利くはずだ。
なおパーツ名はマニュアルに準拠し、カッコ内は同梱数を記した。またマニュアルは日本語表記もあるが、多少簡易的な感は否めない。組み込みに迷ったら、是非本稿を参考にして頂きたい。

Cable ties（x6）	MBD/HDD screws（x16）
SSD/ODD screws（x16）	SSD pan head screws（x4）
Short fan screws（x16）	Long fan screws（x4）
Motherboard standoff（x1）
マニュアル（Download）