エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.03.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
Intel Celeron G3900T 市場想定売価税込6,000円前後(発売中) 製品情報(Intel) |
パッケージ版のPentium(画像左)は昨年10月末に、Celeronは今年1月末にそれぞれ発売開始 |
昨年10月末に発売されたPentiumに続き、今年1月末にはCeleronが登場し、一通り出揃った感のあるローエンド版Skylake。これまで通りTurbo BoostやHyper Threadingなどの機能は省略されているものの、最大の特徴であるDDR4メモリへの対応はそのまま。グラフィックス機能もPentium / Celeronシリーズでは初のナンバリングモデルIntel HD Graphics 510 / 530へと変更され、EU数もこれまでの10基から前者が12基、後者では24基へと拡張されている。また製品の型番もPentiumシリーズが3000番台から4000番台へ、Celeronシリーズでは1000番台から3000番台へとジャンプアップしており、これらローエンド版Skylakeに対して、Intelがかなり自信を持っていることが伺える。
TDPを35Wに抑えた省電力仕様のCeleron G3900T。Skylake世代では最もロースペックなCPUだ |
今回の主役であるCeleron G3900Tは、TDPを35Wに抑えたデスクトップ向け省電力モデル。CPUコアのスペックは、コア数が2コア / 2スレッド、動作クロックは2.60GHz、キャッシュ容量は2MB。グラフィックス機能は最大950MHz駆動のIntel HD Graphics 510が内蔵され、デスクトップ版Skylakeでは最もロースペックな製品となる。
「CPU-Z 1.75.0」の結果。コアクロックは負荷に応じて800MHz~2.60GHzに変動する | |
DDR4メモリなら動作クロック2133MHzのデュアルチャネル駆動に対応。メモリ帯域はHaswellの21.3GB/sec(DDR3-1333MHz)から34.1GB/secへと大幅に拡張されている |
その他、メモリはDDR4-1866 / 2133MHz、またはDDR3L-1333 / 1600MHzに対応し、最大64GBまで増設可能。ディスプレイ出力はeDP(embedded DisplayPort)、DisplayPort、HDMI、DVIが利用でき、トリプルディスプレイをサポート。さらにCeleronシリーズでは初めて4K(4,096×2,304ドット) / 60Hz出力が可能となり、普及が進む4K環境をより手軽に構築できるのも大きなポイントだ。
内蔵グラフィックスは最大クロック950MHzのIntel HD Graphics 510。EU数(Shaders)は12基で、APIはDirectX 12に対応する |