エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.03.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、実際のゲームを想定したベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを確認していこう。APIは「DirectX 9」、描画品質は“標準設定”を選択し、解像度は1,920×1,080ドットと1,280×720ドットの解像度で計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
1,920×1,080ドットではいずれも“設定変更が必要”なスコアで、ゲームプレイは厳しい印象。一方、1,280×720ドットでは“やや快適”までスコアがアップしており、画質を調整すればなんとか遊べるレベルに持っていくことができるだろう。またスコア差は1,920×1,080ドットで約5%、1,280×720ドットでも約8%に留まり、ベンチマークによっては大きな差がでないものもあることは覚えておく必要がある。
グラフィックス系ベンチマークのラストは「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」で締めくくろう。こちらも描画品質は“標準設定”を選択し、解像度は1,920×1,080ドットと1,280×720ドットの解像度で計測を行った。
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク |
Celeron G3900Tのスコアを確認すると、1,920×1,080ドットでは3,000ポイントにあと一歩届かず“やや重い”判定。しかし、1,280×720ドットでは“快適”を獲得し、解像度を下げてやれば快適にゲームが楽しめる。またCeleron G1820Tとの比較では、解像度に関係なく20%以上パフォーマンスが向上しており、Skylakeの長所がシッカリと発揮されている。
続いて、Celeron G1820TとCeleron G3900Tの消費電力の違いを確認していこう。アイドル時は起動直後10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時は「OCCT 4.4.1:POWER SUPPLY」テストを実行した際の最高値をそれぞれ取得している。
消費電力(W) |
いずれも公称TDPは35Wとされているが、アイドル時は1.9W、高負荷時は9.0Wと比較的大きな差がついた。今回の検証では前述の通り、Celeron G3900Tの方が多機能なマザーボードを使用しているため、よりシンプルなモデルを選択すれば差はさらに広がるはずだ。現在35Wクラスの省電力Celeronを使用しているユーザーには、Celeron G3900Tは最高のアップグレードパスとなるだろう。