エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.03.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
テスト用のSSDには以前検証を行ったSamsung「SM951-NVMe」の256GBモデルを使用した |
Skylakeプラットフォームでは多くのマザーボードに、PCI-Express3.0(x4)接続のM.2スロットが実装され、SATA3.0(6Gbps)を超えるパフォーマンスを簡単に実現することができる。特にストレージ性能は体感速度に直結することから、CPUやグラフィックスカードへの投資を抑えてでも高性能なSSDを搭載したいという人はいることだろう。そこでベンチマークテストのラストは少々趣向を変え、Core i7-6700KとCeleron G3900TでM.2 SSDの性能に差がでるのかチェックしておこう。
Celeron G3900T(1スレッド) | Celeron G3900T(8スレッド) |
Core i7-6700K(1スレッド) | Core i7-6700K(8スレッド) |
シーケンシャルアクセスについては読込、書込ともCPUの違いによる有意な差は出ていない。一方、ランダムアクセスは4Kで読込、書込とも約1割、マルチスレッド処理で読込が約5割と大きな差がつき、一部のベンチマークではCPUの影響を受けることが確認できた。とは言え、SATA3.0(6Gbps)SSDに比べればその差は歴然。ストレージ性能にこだわりたいなら、ローエンドCPUでもM.2 SSDの導入をオススメしたい。
多くのベンチマークでCeleron G1820Tより20%以上高いスコアを記録したCeleron G3900T。特にEU数の拡張とDDR4メモリ対応によるグラフィックス性能の向上は大きく、軽めの3Dゲームであれば、解像度次第でかなり快適にプレイすることができる。さらに4K解像度をサポートしている点も、オンボードグラフィックによる運用が多いローエンド環境では大きなメリットだ。
ワットパフォーマンスがさらに向上したSkylake版Celeron。特にSandy BridgeやIvy Bridge世代のローエンドモデルを使っているならぜひアップグレードを検討してみて欲しい。その違いに驚くことだろう |
またプロセス微細化の効果もあり、大幅に性能が向上しているにも関わらず、消費電力が低減しているのもポイント。Haswell以前のローエンド環境から、消費電力や発熱を上げることなくアップグレードする場合、Skylake世代のPentium / Celeronはまさに最良な選択肢となるだろう。