初のSFX電源ユニット「SF」シリーズは間もなく発売
- 編集部
PCケースと並んで好調な電源ユニットですが、成功の理由はどこにあるでしょうか。
- Bertrand氏
電源ユニット市場の傾向として顕著なのは、価格が崩れ、安いほうにユーザーが流れてしまうこと。それを防ぐために何ができるかと考えた時、やはり製品開発において妥協しない事が重要です。BTOベンダーや一般ユーザーのニーズと、実際の製品との間にあるギャップを埋める努力を惜しんではいけません。常にトレンドを取り入れ、しっかりとした製品を提供する。結果的にそれが「電源ユニット=CORSAIR」というブランド力を形成し、ユーザーに認められているのだと思います。おかげさまで昨年末に発売した「RMx」シリーズは非常に好調です。
- Andy氏
採用するコンデンサは、決められた規格に沿ったものを使用すればいい。しかし、CORSAIRでは規格を上回る数値を独自に設定し、それをクリアしたものだけを採用します。電源ユニットがPCにおいて非常に重要なパーツである事は、社内にいるエンスージアストが一番よく知っています。Bertrandがいうように、開発において一切妥協はしません。
- 編集部
SFX電源ユニット「SF」シリーズの日本発売はいつ頃ですか。
- Andy氏
450W「SF450」と600W「SF600」の2モデルを4月下旬には発売したいと思います。各国の担当者からも問い合わせが多い期待のモデルですので、楽しみにしていてください。また、今年後半には新シリーズの投入も予定しています。詳細は「COMPUTEX TAIPEI」で分かると思います。
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SFX電源ユニットの450Wモデル「SF450」。正規代理店のリンクスインターナショナルによると、国内ではゴールデンウイーク前に発売を予定しているとのこと
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- 編集部
「COMPUTEX TAIPEI」の開催が近付いてきました。
- Andy氏
詳細はお話できませんが、今年のCORSAIRはエキサイティングなものになりそうです。過去2年とは大きく異なり、イノベーションを感じる製品を多数用意しています。今回は期待してください。
- 編集部
日本のユーザーに一言お願いします。
- Scott氏
「Carbide Series Quiet 400」シリーズのスタートは非常に順調です。日本ではかつて「550D」がヒットしましたが、それに代わるCORSAIR自慢の最新モデルとして、是非お使い頂ければ嬉しいです。
- Bertrand氏
テクノロジーは常に進化しています。昨年もWindows 10やSkylakeが登場し、今年は「Pascal」のような次世代GPUも出てくるでしょう。ユーザーのニーズに応えながら、それらを上手くシステムとして受け止められるような製品開発を今後も続けていくことをお約束します。PCケースや電源ユニット、メモリはもちろん、キーボードやマウスなどゲーミングカテゴリーの製品にも注目してください。
妥協なきCORSAIR。今年の「COMPUTEX」は期待大
昨年は比較的おとなしい印象だったCORSAIR。来日を果たした”CORSAIRの重要人物”4人の話によると、数ヶ月後に開催される「COMPUTEX TAIPEI 2016」以降、積極的に新製品を市場に投入する事になるという。曰く「COMPUTEXは面白いことになる」そうだ。PCケースから電源ユニット、さらに水冷ユニットやゲーミングデバイスまで、あらゆる分野に食指を動かすCORSAIRだけに、ライバル各社は気が抜けない。
以前行ったインタビューからちょうど2年。自作市場は少なからず変化しているものの、彼らの製品に対する姿勢や理念は、一切変わる事はない。ユーザーからの声を聞き、ニーズにあった製品にCORSAIR独自の味付けを加える。妥協せずに製品化させる姿勢は、頑固な職人にも似た気質すら感じる。それこそが、CORSAIRが日本市場で長く支持され続ける理由なのだろう。今年の「COMPUTEX TAIPEI 2016」は、大いに期待できそうだ。
協力:CORSAIR
株式会社リンクスインターナショナル