エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.03.29 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
スリーイー「3E-BKY1-BK」 実勢売価税込9,700円前後 製品情報(株式会社スリーイーホールディングス) |
スマートフォンオンリーの環境には多少大げさかもしれないが、タブレットユーザーにとってモバイルキーボードとは、生産性を飛躍的に向上させてくれるキーデバイスといえる。状況次第ではノートPCの代用も十分可能。ただし小さければ入力に難あり、入力が快適でも大きければ持て余す・・・そうしたジレンマを解決するために、モバイルキーボードには、早い段階から折りたたみ式のギミックが採用されることになった。
もっとも、最初の頃は折りたたみのヒンジ部分が配列を“溝”で分割してしまうモデルばかり。必ずしも入力の快適さを十分に満たすものではなかったが、ここしばらくでそうした難点を劇的に改善した“三つ折りギミック”搭載のモデルが登場している。今回の主役である「3E-BKY1-BK」はその最新版にあたる製品で、秀逸な内部構造によりヒンジ部分に溝を作らない仕様。フラットなキーボードと同様、展開しても“変態”な配列に苦しめられることがなくなった。
折りたたみキーボード界(?)における最大級の発明といえる、秀逸な三つ折りギミック搭載。展開しても溝ができない仕様のため、フラットな通常のキーボードと同様の感覚で入力できる |
早くに市場に登場した三つ折りギミックのキーボードといえば、昨年に同じくスリーイーから発売された「3E-HB066」が挙げられる。今回の「3E-BKY1-BK」はその派生モデルにあたる製品で、ゆったり入力したいというニーズに応えた大型版。サイズが拡張されたことにより、ファンクションキーが独立した6列仕様の配列になったほか、キーピッチは通常のフルサイズキーボードと同等の19mmが確保されている。
さらに顕著な新機能として、折りたたみ式キーボードではきわめて珍しいバックライト機能が搭載されている。ブルー・グリーン・レッドの3色にカラーを変更できるほか、輝度調整も可能。暗所でも快適に入力できるという大きなメリットを手に入れた。
また、バックライト搭載にともないバッテリーも増強。ライト点灯時でも約5時間使用できるほか、ライト未使用なら約260時間(従来は約84時間)と飛躍的にライフが向上した。これは大型化によりバッテリーの搭載スペースが増えたことによるもので、仕様変更がいい具合に作用している。
バックライト機能の搭載を大きくアピールする「3E-BKY1-BK」のパッケージ。裏面には基本仕様のほか、追加された新機能が分かりやすく解説されている |
そのほか、BluetoothだけでなくUSBによる有線接続にも対応。もしものバッテリー切れの際も有線接続で使用できるほか、充電しながらBluetoothで接続することもできるようになった。複数の新機能実装により、様々な方向で使い勝手が進化。制限の多いモバイルキーボードとは思えない完成度の高さだ。