エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.04.07 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 5.0.2」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いを確認していこう。データサイズは50MiB、1GiB、8GiB、32GiBの4種類のプリセットを選択し、計測を実施した。
【50MiB】 | 【1GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
読込はシーケンシャル最高564MB/sec、ランダム4K QD32が最高372MB/secを計測。データサイズによるブレもそれほど大きくなく、データ転送は比較的安定している。一方書込ではシーケンシャルが最高537MB/sec、ランダム4K QD32が最高365MB/secで、こちらも優秀。ただし、8GiBと32GiBでは、キャッシュからデータがあふれるためかシーケンシャル・ランダムとも180MB/sec前後までパフォーマンスが低下する。一般的な運用でこれほど巨大なデータを扱う機会はそれほど多くないが、高解像度の動画ファイルやOS仮想化などを利用している場合には、ボトルネックになる可能性がある。
最後に「ATTO Disk Benchmark 3.05」を使い、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込は最高564MB/sec、書込は最高538MB/secで、いずれもSATA3.0(6Gbps)インターフェイスの限界に近いスコア。32KB以降はほとんどスコアにブレもなく、データ転送が安定しているのも評価できるポイントだ。
今回はCFDの新エントリーSSD「MG1」シリーズについて検証を進めてきた。実装コンポーネントは、コントローラ、NANDフラッシュとも東芝製ICを採用する鉄板の組み合わせ。TLC NANDフラッシュへの最適化もシッカリと行われており、よほど巨大なデータを扱わない限りは、SATA3.0(6Gbps) SSDのハイエンドモデルと比較しても遜色ないパフォーマンスを発揮する。
東芝製コントローラと15nm TLC NANDフラッシュを採用する「MG1」シリーズ。コスト重視のエントリーモデルながらパフォーマンスも非常に良好だ |
それでいて価格はTLC NANDモデルらしく同容量帯の最廉価クラスに設定。さらに容量ラインナップも120GB~960GBまで幅広く用意されていることから、起動ドライブとしての運用はもちろん、そろそろデータドライブとしてSSDの導入を検討している人にも非常に魅力的な存在になるだろう。