エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.483
2016.04.09 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
本稿の主役となるPhanteks「ECLIPSE P400S」は、冒頭でも触れたように、市場想定売価税抜13,800円から14,800円に設定された、ミドルタワーPCケースだ。PhanteksブランドのPCケースといえば、剛健なボディと独自の内部設計により、比較的高い価格帯の製品というイメージがあるだろう。しかし今回の新作は、多くのライバルひしめく10,000円から15,000円までの、いわば「普及価格帯」の位置付け。これまで他社とはひと味違ったギミックやアイデアにより、自作派を楽しませてくれるメーカーとして認知されているだけに「何かを仕掛けてくるだろう」と期待せずにはいられない。
今回は国内正規代理店のご存じ株式会社アイティーシー(本社:東京都千代田区)より静音志向モデル「ECLIPSE P400S」を借り受け、じっくり検証をしてみよう。
Phanteks「ECLIPSE P400S」 市場想定売価税抜13,800円 ブラック(型番:PH-EC416PSC_BK) / グレー(型番:PH-EC416PSC_AG) 製品情報(Phanteks) |
検証を行うにあたり、まずは国内市場で展開されるラインナップを確認しておこう。「ECLIPSE P400S」シリーズは、左サイドパネルが密閉されている静音志向「ECLIPSE P400S」(型番:PH-EC416PSC)と、ドレスアップも楽しめるウインドウ付き「ECLIPSE P400S Window」(型番:PH-EC416PSW)の2モデル。それぞれブラックとグレーの2色が用意され、合計4種類が選択できる。ちなみに編集部に届けられたのは、静音志向のグレーモデル、型番では「PH-EC416PSC_AG」だ。なお念のためお断りしておくと、ボディカラーとサイドパネル違いのみで、その他は共通仕様となっている。
Phanteks「ECLIPSE P400S Window」 市場想定売価税抜14,800円 ブラック(型番:PH-EC416PSW_BK) / グレー(型番:PH-EC416PSW_WT) 製品情報(Phanteks) |
次にスペック表から、「ECLIPSE P400S」を確認しておこう。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXとされているが、マニュアルには幅272mmまでの制限付きでE-ATXへの対応も記載されている。
外形寸法は、幅210mm、奥行き465mmで、高さは470mm。主な素材はスチールだが、副素材にABS樹脂等も使用されている。近頃のPCケースに比べて幅がややスリムだが、全体のボディサイズから重量7kgは平均的なミドルタワーと言えるだろう。なお電源ユニットはオプション扱いで、ATX規格に対応。PCケースのキモとなるドライブベイレイアウトや冷却機構は後ほど詳細に解説する事にしよう。