「ブラインドスイッチ」とフロントアクセスポート

トップパネル右縦列には、フロントアクセスポートを装備。前方からUSB3.0×2ポート、マイク×1ポート、ヘッドホン×1ポートが並ぶ。また中央の目立つ位置にPowerスイッチを装備し、その上にあるピンホールには、HDDアクセスLEDが内蔵されている。ここまでは別段変わったところは無いが、フロント部には、左側に1つ、右側に2つのイラストが描かれている。実はこの裏側に、小型プッシュボタン式スイッチが仕込まれているのだ。

トップパネル前方末端が”ひさし”のようになっており、その裏面には左側にファンコントロールスイッチ、右側にLEDスイッチとResetスイッチを内蔵。装着された小型プッシュボタンは、トップパネルを掴むように操作する

これらスイッチの一部をブラインドにする事で、誤操作防止という狙いが想像できる。しかし”最も誤操作したくない”Powerスイッチはトップ面にあるため、やや説得力に欠ける。ここはファンコントロールスイッチ、LEDスイッチ、Resetスイッチを隠す事で、見栄えの良さに加え、操作感を楽しんでもらおうという”設計者の遊び心”と見るのが正解ではないだろうか。

フロントパネルを外し、”ひさし”部分を下からのぞき見。画像左からResetスイッチ、LEDスイッチ、そして右端にファンコントロールスイッチが確認できる

着脱できるトップパネル

イマドキPCケースのトレンドと言えるのが、トップパネルの着脱機構だ。「ECLIPSE P400S」のトップパネルは、標準で密閉状態。いかにも静音にシフトした外観だ。一転、冷却ファンの増設、または自然吸排気が必要な場合、トップパネルは取り外しが可能。2枚のパネルそれぞれに4個のマグネットが内蔵され、スチール製シャーシの天板部分に固定されている。

天板部分に標準で装着されている、着脱式トップパネルは2枚構成。必要な部分だけ取り外すといった使い方も可能
スチール製天板に固定する丸形マグネットは各4個。パネル裏面には防音シートが貼り付けられている
トップパネルを取り外した状態。シャーシ側天板は通気孔で、冷却ファンが固定できる
	トップパネルを外した場合の防塵対策として、マグネット着脱式のフィルタが2枚付属。これでPCケース内部へのホコリ侵入を防ぐ事ができる