グラフィックスカードを搭載してみる

グラフィックスカードの有効スペースは公称395mmと、このクラスでは最大級の空間が確保されている。現在ハイエンドクラスのグラフィックスカードでも、300mmを超えた程度の長さだけに、「ECLIPSE P400S」でのカード選定に気遣いは無用だ。ちなみにHDD/SSDブラケット「PH-HDDKT_02」を搭載した場合は、280mmまで空きスペースは短縮される。代償はそれほど大きなものではなく、ミドルレンジのグラフィックスカードの選択肢は十分にあるはずだ。

まずはショートタイプで長さ205mmのInno3D「Geforce GTX 950 2GB Gaming OC」（型番：N950-1DDV-E5CMX）を搭載。「ECLIPSE P400S」内部ではかなりコンパクトに見える

こちらは3連ファンを実装する「WINDFORCE 3X」を搭載した、長さ298mmのGIGABYTE「GV-N960G1 GAMING-4GD」。通常では問題ないものの、同一ライン上にHDD/SSDブラケット「PH-HDDKT_02」は搭載できない

電源ユニットのマウントは右側面から

熱分離設計によるセパレート構造により、カバーに覆われた電源ユニット搭載スペース。マウント作業は右サイドから行う事になる。固定は背面からインチネジでネジ留めする一般的なタイプ。公称有効スペースは270mmだけに、奥行き140mmの検証電源ユニットは難なく搭載できた。なおカバーの存在により上方向に空間がないため、モジュラー式を選択する場合は、予めケーブルを接続しておく事をオススメする。

搭載サンプルにはCooler Master「V750 Semi-Modular」を用意。奥行きは140mmだけに、余ったケーブル類は残された空間に詰め込んでおく事ができる

計3箇所の搭載スペースにストレージをそれぞれ固定

大胆な設計により、ストレージ搭載スペースが3箇所に振り分けられている「ECLIPSE P400S」。ここでは各搭載ポイントにSSDおよびHDDをマウントしてみた。

マザーボードトレイ背面の2.5インチ専用シャドウベイ。ブラケットはPhanteksの共通部品で、スライド着脱式。SSDは側面のネジ穴固定式。コネクタは下向きにマウントすると取り回しが楽だ

フロント右側面の下段にある2.5 / 3.5インチ共用シャドウベイ。セパレート構造のカバー内部に収められているため、コネクタは右側面方向に固定する

オプションのHDD/SSDブラケット「PH-HDDKT_02」は必要に応じて買い足そう。HDDの固定は、付属の専用ネジを使用し、コネクタはマザーボードトレイ側に向け、裏配線エリアを利用する