大型化は最小限、省スペース仕様のレイアウト

ここからは、「Harpe TL」の外観をざっくりと観察していこう。省スペースモデルをベースにトラックボールが合体したキーボードで、デスク上の占有スペースはそれほど肥大化していない

「Harpe TL」の外形寸法は、W510×D85×H16.2mm。トラックボールの一体化でさぞかし大柄になっただろうと思いきや、実は一般的なフルキーボードと比べて、べらぼうに大きいというワケではない。これは方向キーをスライドさせ、機能キーとテンキーを合体させた凝縮レイアウトの賜物。同社の省スペースモデル「Harpe」で採用されている配列で、テンキーを含むフルキーボードとしての生産性とトラックボールの搭載、そして設置スペースの肥大化抑制という、複数の要素を両立させている。
　なお本体フレームは樹脂製ながら、内部には鉄板が仕込まれ、重さは1.42kgとガッシリした作り。底面はチルトスタンドと複数のゴム足に支えられ、多少乱暴に打ったところでキーボードがズレるといったことはない。

省スペースキーボード「Harpe」と同じレイアウトを採用する「Harpe TL」。通常テンキーのある位置にトラックボールが鎮座する構造で、むしろデスクトップ上のデバイスすべてが1台にまとまっているとも言える
省スペース化のキモである、方向キーから機能キー+テンキーにかけてのエリア。テンキー付きの省スペース配列としては以前からある伝統的なレイアウトで、凝縮にともなう違和感は少ない
主要キー部分は、ほぼ通常と変わりないレイアウト。ただし左上にインジケータを備える関係上、ファンクションキーの隙間がなくなり、ひと繋がりになってしまった点は多少残念か	「F1」～「F6」キーは、「Fn」キーとの同時押しでメディアコントロール用のホットキーとして動作する
	多少左寄りになってしまったものの、方向キーの独立実装はうれしいポイントだ