エルミタ的リサーチ Vol.14
2016.04.21 更新
文:GDM編集部 アキバ取材班
製造プロセスの微細化により、かつてのような”爆熱CPU”はめっきり減った。これに伴い、以前ほど冷却機器に気を遣う必要がなくなっている事は確かだ。とは言うものの、今回実施したリサーチでは、秋葉原のPCパーツ系STAFFらしい、ハイエンド系メーカーの愛用者が目立つ結果になった。
稼働中CPUクーラーのメーカー |
人気のNoctua愛好者、その多くは冷却性能と静音性のバランスがとれた高い完成度ゆえ、長く使い続ける傾向にあるようだ。さしずめ「信者」に近く、支持率は依然高い。一方で、ベテランSTAFFの中には国内屈指のメーカーであるサイズ所有者も多く、「オーバークロックもしないし、定格運用であれば十分」との理由から、純正クーラーを使い続けている自作派が意外にも多い。
CPUクーラーの所有個数 |
また、冷却ファンを好みの汎用モデルに換装するという声も多く聞かれた。特に静音を特徴とする冷却ファンの新製品が発売されると、すぐに試すというショップSTAFFも多い。とかくCPUやグラフィックスカードの花形PCパーツに目が行きがちだが、CPUクーラーのアップデートや、汎用ファンに多くの予算を掛ける”冷却マニア”は少なくない。
好きなCPUクーラーメーカー |
最後に、オールインワン水冷キットの利用者が意外に少ないという傾向は興味深い。ただし、一部の若手STAFFの中には、最近のキーワードである「魅せるPC」の流行から、DIY水冷への移行またはDIY水冷化を目論む人もチラホラ確認できた。所有者の人数から、まだまだ一般的ではないものの、自作PCの世界では成長分野である事は確かだ。次回のリサーチでは、もっと所有者が増えていることだろう。