エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.485
2016.04.29 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
“とんがり屋根”が特徴のトップパネル。表面はピアノ鏡面仕上げ塗装が施され、質感は自動車塗装を彷彿とさせる。また密封されたトップパネルは、SilverStoneの兄貴分、「RAVEN」シリーズを思い起こさせる、未来的デザインが印象的だ。真横から見ると、リア方向に角度がつけられた流線型で、インテークグリル同様、スポーツカーがイメージにあるのかもしれない。
なおシャーシからの着脱は背面寄り、両側面各2本のタッピングスクリューを外すだけ。フロントパネル同様、無理に引き剥がさないように注意しよう。
密閉されたプラスチック製のトップパネルは”とんがり屋根”。前後も三角にカットされている | |
背面から見ると、大きな通気孔の存在に気が付く。これについては後ほど解説しよう。なおシャーシには計4本のタッピングスクリューで固定されていた | |
シャーシ側スチール部分は通気孔仕様。ちなみにトップパネルを外した状態ながら、大掛かりなプラスチック製の枠がシャーシ部に残る |
PC構成パーツを組み込む前の身軽なうちに、ボディを横倒してボトムパネルをチェックする。ゲーミングPCケースだけにフラットなラインが少ない「SST-PM01」は、ボトム面もしかり。真横から見た姿勢を意識し、文字で説明するには複雑なデザインに仕上げられている。
設置面の4箇所には滑り止めを防止するラバーを装着。電源ユニットの冷却ファン位置には、スライド着脱式の防塵フィルタが装着されていた。
実際には見えない面のボトムパネルも、複雑なデザインで装飾。実測35×15mmのゴムは滑り止め効果がある |
左サイドパネルには、昨今流行の「魅せるPC」を意識した大型アクリルウインドウが標準で装備されている。ドレスアップを楽しむPCケースとしての重要な要素だ。なお開口部は広く、魅せることを意識したデザインのマザーボードやグラフィックスカード、CPUクーラーは丸見えの状態になる。
開口部は台形で、上辺約320mm、底辺約220mm、右斜め約380mm、左縦約370mm。なお右サイドパネルは当然ながら窓無し仕様 |
リアパネルはちょっと面白い。最上部にはロフトさながら、”三角屋根に窓枠”といった雰囲気の通気孔が設けられている。これは後述する、トップ増設ファンのために用意されたものだ。その下右側には、標準搭載される140mm口径ファン。左にはマザーボードのバックパネルI/O用のカットアウト。中段には拡張スロットが積み重なり、その右手にはこの高さに合わせたハニカム状の通気孔を装備。最下段にはボトムレイアウトの電源ユニット用の開口部がある。
“ロフト”部分を無きモノと想像すれば、ごく一般的なミドルタワーPCケースの様相。ここを見る限り、大きく奇をてらった様子は見当たらない |