エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.485
2016.04.29 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、PC構成パーツを用意し、組み込み作業を行ってみよう。実際に組み込む事で、マニュアルや製品資料からは分からない事、さらに作業時に気が付いた事、注意点などを詳しく解説する。なおここでご紹介する作業手順は、マニュアル記載の「組み込み順序」とは異なるが、そこは自作PCの世界。よほど固有の約束事がない限り、作業のし易い順に進めて問題はないだろう。
まずはATXマザーボードを組み込んでみよう。マザーボードトレイに固定する台座の役割を果たすネジ「スタンドオフ」は、要所で予め固定されていた。マウントするマザーボードのネジ穴位置を確認し、残る箇所には付属の「Screw A」を追加しておこう。なお固定には付属のインチネジ「Screw C」を使用する。
搭載テストには305×244mmのATXマザーボードを用意。本来あるべき場所にドライブベイがないため、開口部が広く、マザーボードの搭載作業を楽に行う事ができる。従来のスタイルにこだわらない内部設計の見直しにより、作業効率の向上というメリットを感じた。
305×244mmのATXマザーボードをトレイに固定。右側の空きスペースが広く、ともすれば扱いにくいマザーボードの搭載作業も楽に行う事ができた | |
天井(トップパネル)までの距離は実測で約35mm | シャーシのフロントエンドまでの距離は実測で約180mm |
CPUクーラー有効スペースは、公称で高さ180mmまで。疑い深く実際に計測してみたところ、額面通りの数値がきちんと確保されていた。これなら140mm口径ファンを搭載させた、ハイエンド志向のサイドフロー型CPUクーラーもチョイスできるだろう。
ケース幅の220mmは一般的なミドルタワークラスだけに、CPUクーラー有効スペースの180mmは、広く確保されている部類と言える |
CPUクーラーメンテナンスホールを確認しておこう。カットアウトのサイズは実測で横幅約200mm、高さは約145mmだった。高さこそ一般的なミドルタワーPCケースの平均値ながら、200mmを超す横幅はあまり見かけない。「SST-PM01」のマザーボードトレイは、比較的ゆったりとスペースが確保できているようだ。
開口部は広く、ほとんどのバックプレートで全てが露出できるだろう |