エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.486
2016.04.30 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「H170 Pro4/Hyper」をベースにしたPCを構築して実動チェックを開始。もちろんBCLK調整によるオーバークロックがメインのため、別途グラフィックスカードを用意した |
ここからは、いよいよ「H170 Pro4/Hyper」をベースにPCを構築して実動チェックを進めていくことにしよう。CPUにはSkylakeのミドルレンジCore i5-6400と、ローエンドCeleron G3900Tの2種類をチョイス。いずれも倍率変更非対応のNon-Kモデルだが、どこまでクロックアップできるのか楽しみだ。またCPUクーラーにはCore i5-6400に付属のリテールクーラーを使用し、グラフィックスカードも別途用意している。なおテスト環境の詳細については以下の表を参照いただきたい。
4コアSkylakeでは最も安価なCore i5-6400。コアクロックは定格2.70GHz(TB時3.30GHz)で、Hyper Threadingには非対応 |
BCLKによるオーバークロックと言うと倍率変更よりも難しい印象を受けるが、メモリクロックの調整やC-State機能の無効化などはすべて自動。基本的にはUEFIの「BCLK Frequency」を調整して動作チェック、またBCLKを調整するという作業を繰り返すだけ。コア電圧も安全圏内であらかじめ引き上げられており、ギリギリまでチューニングしたい場合のみ設定してやればいい。
定格クロックが2.70GHzと低めに設定されているため、コア電圧をいじらない状態でもグングン動作クロックは伸び、約60%アップとなるBCLK 160MHz / 4.30GHzまでは安定動作が可能。ベンチマーク時のCPU温度も70℃以下で推移しており、リテールクーラーでも安全に運用できるだろう。また“カツ入れ”により電圧を1.375Vに設定すると、最終的にBCLK 170MHz / 4.60GHzまで動作クロックが向上。ベンチマーク時の温度は91℃まで上がり、そのまま常用するのは少々厳しいレベルだが、熱暴走によるクロック低下やフリーズなどは一度も発生しなかった。