エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.487
2016.05.03 更新
文:GDM編集部 池西 樹
マザーボードドライバと共にインストールされる「インテル HD グラフィックス・コントロール・パネル」からも設定が可能 | |
USB Type-Cによる4K / 60Hz表示設定が完了したところ。筆者は普段フルHD液晶2枚で作業をしているが、さらに2倍の情報量を1枚で表示できる4K解像度はまさに圧巻だ |
ただし、USBコントローラはディスプレイ出力に接続されている必要があるため、拡張カードや他社製マザーボードで採用されているASMedia製コントローラには非対応となる点には注意が必要だ。なおマザーボード借り受け時に担当者に聞いたところ、GIGABYTE製マザーボードでは今回検証した「GA-Z170X-UD5 TH」の他、「GA-Z170X-Gaming G1」と 「GA-Z170X-Gaming 7」で出力を確認しているという。
「27UD88-W」では、USB変換ICを採用するディスプレイと異なり描画遅延がないためレスポンスも上々。さらにUEFI(BIOS)設定画面を表示させることもできる |
Skylakeプラットフォームの登場に合わせ、搭載マザーボードが増えてきたUSB3.1 Type-C。多くのメーカーが安価なASMedia製コントローラを採用する一方で、GIGABYTEでは高機能かつ高性能なIntel製コントローラをいち早く実装してきた。これまでは対応機器がストレージ中心だったこともあり、違いを感じることはあまりなかったが、今回検証したLG「27UD88-W」のような、ディスプレイ製品が登場したことで、そのメリットが明確になった。
今後さらに増えてくるであろうUSB3.1対応機器を有効に活用したいなら、Intel製コントローラを採用するGIGABYTE製マザーボードをチョイスしたい |
またコントローラの帯域幅にも違いがあるため、今後USB3.1の普及が進み、複数台の機器を接続する機会が増えてくれば、パフォーマンス面にも影響は出てくるはずだ。さらに今回検証した「GA-Z170X-UD5 TH」なら、Thunderbolt 3に対応するのも大きなポイント。今年に入り、高速ストレージを中心に対応製品も続々リリースされており、クリエイティブワークやストリーミング配信のような大容量・高速なストレージが必要な作業をやるなら最適な1枚となるだろう。