エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.05.07 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最終セッションではどんな事ができるのか、実際に「Commander F6 RGB」を動作させてみよう。マルチカラーディスプレイは基本的に全灯か全消灯の2パターン。全灯時はケーブルおよびサーミスタが接続されているか否かに関わらず、6チャンネル分の情報が表示されっぱなしになる。
ボリュームコントロールスイッチ(つまみ)は計6個。うち1~4まで数字で示された”つまみ”は、プッシュボタンも兼ねている |
ちなみに温度表示の「摂氏・華氏」は、【チャンネル3】を3秒間長押しする事で切替可能。さらに【チャンネル2】を3秒間長押しすると画面表示が消灯し、ワンプッシュ毎に輝度の変更ができる。
左縦列には3種類のアイコンがある。上から「アラームモード」「LEDモード」「ブーストモード」のアクティブ状態を示す。ちなみにアイコンは非常に小さく、ちょっと見づらい |
ファンコントローラーたる最大の機能は、冷却ファンの回転数制御。チャンネル個別に接続した冷却ファンは、出力電圧を0~12Vまで0.1V単位で設定できる。また冷却ファンの仕様によって、動作最低電圧が異なる事はご存じのとおり。そこで「ブーストモード機能」を備え、起動時には全チャンネルに12Vを3秒間供給。確実に冷却ファンの回転が始動する。
なおスペック表では、ファンコントロールによる回転数表示は9,999rpmまでとされている。あたかも1桁から細かく表示するように解釈できるが、実際のところ100rpm単位(つまり3桁)が最小単位で表示される仕様である事が分かった(メーカー確認済み)。本来冷却ファンの回転数は、1桁からパルスセンサーで読み取る事ができる。そこまでの精度を求めるか、または必要か否かは別として、せっかくのイマドキ多機能ファンコントローラーながら、詰めの甘さが露呈してしまった感は否めない。
ファンコントローラーとしては特に目新しい装備ではないものの、「Commander F6 RGB」にも「アラーム警告機能」がある。これは特定の温度を超過した場合、アラーム警告音を発して注意を促すというもの。静音に重きを置き、回転数をギリギリまで絞った状態で、PCケース内部温度が上昇してしまった、、、等のシーンでは便利な機能。高温になった構成パーツに対し、ダメージを最小限に抑えるといった役割が期待できる。
基板右下の円形部品が電子ブザー。電圧を加える事でアラーム音が鳴る仕組み |
設定方法は【チャンネル1】を3秒間長押しすると、温度表示が点滅。ボリュームコントロールスイッチにより、40℃から90℃までの1桁単位でアラーム警告の温度が設定可能。さらに【チャンネル3】をワンプッシュすると、アラームモードのON / OFFができる。