エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.05.07 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ドレスアップアイテムとしての性格を持つ「Commander F6 RGB」のLCDパネル表示は、【チャンネル1】をプッシュすると、16通りのカラー変更ができる。PCケースや構成パーツのイメージカラー、発光アイテムと同色に合わせるなど、コーディネートを楽しむ事ができるというワケだ。
LCDのカラーパターンは全部で16種類をプリセット。好みのカラーでフロントパネルを彩りたい |
標準で「FAN 5 / 6」のコネクタには、LEDストリップ接続用のケーブルが装着された状態で出荷される。これは国内市場でも2015年7月から販売が開始されている、Thermaltake「LUMI Color LED Strip」に対応するもの。「Commander F6 RGB」は、チャンネル毎に出力電圧が調整できる。つまり「LUMI Color LED Strip」を接続すれば、輝度調節ができるのだ。なお「LUMI Color LED Strip」は【チャンネル6】をプッシュする事で、LEDモードのON / OFF切替ができる。
「LUMI Color LED Strip」は2015年7月より販売が開始されたLEDケーブル。レッド、グリーン、ブルー、ホワイトの4色がラインナップする |
最後に、付属品に触れておこう。ケーブル類は既に接続された状態で出荷されるため、付属品といえば測定したい箇所へ温度センサーを貼り付けるためのシールと、5.25インチオープンベイに固定するためのネジ4本のみ。マニュアルは日本語を含むマルチランゲージに対応するものの、若干説明が分かりにくい。この手の製品は実際に使ってみて機能を理解していく、”身体で覚える”タイプ。あまり気にしない。
ケーブルは予め接続されているため、付属品といえばPCケースへの設置用ネジと、温度センサー用のシールのみ。いずれもジッパー袋に収められていた |
本来の主たる機能である冷却ファンの回転数の調整だけに留まらず、電圧調整を応用した「LUMI Color LED Strip」の調光にも使えるところは新しい。冷却ファンとLEDストリップを6チャンネルに振り分け、PC全体を5.25インチオープンベイ1段のスペースでコントロールできる「Commander F6 RGB」は、フルに機能を使ってこそ本領を発揮する。
一方で、単なるファンコントローラーとして見た場合、電圧は0.1V単位で調整可能。起動時に12V電圧を3秒間供給する「ブーストモード機能」も備て抜かりナシと思いきや、100rpm単位の回転数表示はアバウトと言われても仕方が無い。
製品として完璧を求めるならば詰めの甘さはあるものの、ドレスアップ要素の強いイマドキのファンコントローラーとしては完成されている。ライバル製品が限られているだけに、見栄え重視派にはオススメ。ただ、もう少し価格がこなれていると手が出しやすい。