エルミタ的リサーチ Vol.15
2016.05.16 更新
文:アキバ取材班
今回実施したアンケートの結果から、Windows 7の利用者は、全てのエディションの合計が54名と半数以上。また、Windows 10はProとHomeを合わせ、30名だった。
なお今回調査対象ではない、セカンドPCやノートPC、タブレットにおけるWindows 10の移行はかなり進んでいることが分かった。これは新OSへの興味はあるものの、トラブルを嫌った「お試し需要」の高さをうかがわせる結果といえるだろう。特にモバイル系については、周辺機器との互換性への懸念の低さが、スムーズに移行が行われている大きな要因ではないだろうか。
メインPCで稼働中のOS(PCパーツ系とモバイル系SHOP計22店舗、総勢103人) |
では、今後どの程度の人がWindows 10へのアップグレードを考えているのだろうか。結果、アップグレード予定者は31名で、すでにアップグレード済みと回答した30名と合わせれば、全体の約60%が数カ月以内にWindows 10ユーザーになる計算だ。
無償アップグレード期間の「延長はない」ことは既に発表されており、カウントダウンは確実に進行している。また、マイクロソフトではサポート体制が強化され、Windows 10アップグレードガイドのWebサイトもリニューアルを実施。さらに「Windows 10体験キャラバン」は、全国10箇所以上にWindows 10カラーにデコレーションされたキャラバンカーが走る。マイクロソフトは本気だ。
Windows 10アップグレードガイドのWebサイト(5月12日時点)。なお大手PCパーツショップによると、4月時点のOS販売内訳は、Windows 10が約8割と最も多く、残りの約2割がWindows 8.1とWindows 7だという |
一方で、いくら無償とはいえ、「アップグレードの予定は無い」と回答した堅持派は39名。構成パーツを自分で決めていく自作PCにとって、互換性の確保が約束されない限り、この結果は簡単に動く気配はなさそうだ。
また、今後アップグレード予定と回答したPCパーツ系STAFFの中には、無償期間内のアップグレードやインストールメディアを利用せず、DSP版やパッケージ版を購入する(した)という人が多い。「アップデート版ではなく、購入したOSで、まっさらな状態からインストールしたい」という声が多く、歴代OSはすべてパッケージ版で購入しているという”こだわり派”や、深夜販売の際に販売された「限定版が欲しかったから」という声も聞かれた。