エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.06.06 更新
文:GDM編集部 池西 樹
実装コンポーネントを確認したところで、ここからは各種ベンチマークソフトを使い、性能をチェックしていくことにしよう。用意したベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」「CrystalDiskMark 5.1.2」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の3種。いつも通りドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用SSDから起動し、テストドライブにはデータを書き込まないクリーンな状態で計測を行っている。なおテスト環境の詳細については以下の表を参照のこと。
まずは「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」の総合ベンチマークを使い、「CSSD-S6T256NHG6Z」の基本性能を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293:総合ベンチマーク |
シーケンシャルアクセスは読込が495MB/sec、書込が461MB/secで、SATA3.0(6Gbps)SSDとしては十分なスコア。またランダムアクセスは書込が200MB/secとやや低調なものの、読込は355MB/secをマーク。総合スコアも1,000ポイントを超えており、ミドルレンジからハイエンド並の性能を備えているのは間違いない。
続いてデータ圧縮率の影響を「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い確認しておこう。データサイズは1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択して、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともスコアに違いはみられず、「HG6」シリーズのコントローラはデータの圧縮率の影響を受けないと結論づけていいだろう。よって以後のベンチマークは「デフォルト(ランダム)」に絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いを確認していこう。今回は50MiB、1GiB、8GiB、32GiBの4種類のデータサイズを選択して計測を実施した。
【50MiB】 | 【1GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスは読込最高552MB/sec、書込最高514MB/secで、「AS SSD Benchmark 1.8.5636.37293」を上回る好スコアを記録。データサイズによるブレも極めて小さく、転送が安定しているのも評価できるポイントだ。またランダムアクセスは4Kが最高20MB/sec、書込134MB/sec、4K-Q32T1が読込377MB/sec、書込233MB/sec。IOPSに換算すると4K-Q32T1は読込約92,000 IOPS、書込約56,000 IOPSで、DRAMキャッシュ非搭載の影響か書込はやや低調。しかし読込についてはハイエンドモデルに匹敵するスコアを叩き出している。