エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.06.06 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「ATTO Disk Benchmark 3.05」にて、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込、書込とも「CrystalDiskMark 5.1.2」とほぼ同等で、ベンチマークの違いによるスコア差も非常に小さい。さらに128KB以降は転送が安定し、読込・書込ともブレはわずか3MB/sec。パフォーマンスもさることながら、高い安定性こそ「HG6」シリーズの魅力と言えるだろう。
インターフェイスの限界もあり、帯域が飽和しつつあるSATA3.0(6Gbps)SSD。さらにTLC NANDを採用する廉価モデルでも最適化が進み、転送速度は上位モデルと遜色ない製品が増えてきている今、パフォーマンスだけを見ればMLC NANDを採用する「HG6」シリーズを選択するメリットはそれほど大きくない。
DRAMキャッシュは搭載せず、オール東芝製で固められた「HG6」シリーズ。その高い安定性が最大の魅力だ |
一方で、安定性に目を向けるとまだまだMLC NANDに強みを感じる。特に「HG6」シリーズではDRAMキャッシュを搭載しないため、ベンチマークやデータ種別によるブレはごくわずか。常に一定のパフォーマンスを発揮するため、幅広い用途で安心して使用できる。性能差がなくなってきたからこそ、安定性や信頼性を重視したいなら「HG6」シリーズは有望な選択肢となるだろう。