エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.493
2016.06.18 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
外装から内部構造に至る「GXII ver.2 650W」の隅々までを確認したところで、早速実働テストに移ろう。各種ベンチマークテストにおいてより多くの負荷をかけるために、グラフィックスカードにはGeForce GTX 980を搭載するMSI「GTX 980 4GD5」を組み込んだシステムを用意。高負荷環境における「GXII ver.2 650W」の安定性を確かめることにした。なお、その他環境については下記の表を参照のこと。
まず先頭は、定番ストレステストの「OCCT 4.4.2」を使用した検証から始めよう。CPUとGPUの両方に最高レベルの負荷をかける「PowerSupplyTest」を30分間動作させ、フルロード時における「GXII ver.2 650W」の挙動を確かめてみることにした。
「OCCT 4.4.2:CPU」による各電圧の変化 | |
「OCCT 4.4.2:CPU」による各電圧の最大 / 最小 / 平均値 |
テスト中の消費電力は最大307Wで、最も電力変換効率の高まる50%程度の強力な負荷がかかった。動作中はいずれの電圧も定格を下回ることはなく、CPUやグラフィックス、ストレージに電源を供給している最重要の+12V系統も最大・最小値の差は0.096Vと微小。平均が最大値からわずか0.008V落ちの12.184Vであることからも、ほぼ一貫して最大出力を維持できていることが確認できる。