エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.494
2016.06.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
Braswell Refreshの登場に合わせ、ASRockからは計8モデルの製品が国内で発売(Celeron J3060モデルは近日発売予定)。プロセッサやフォームファクタの違いはあるものの、いずれも大型のパッシブヒートシンクによるファンレス駆動に対応する。さらに湿気に強い「高密度ガラス繊維PCB」や、「サージ保護」「雷保護」「静電気放電保護」の3種の保護機能からなる「Full Spike Protection」、長寿命な「導電性高分子コンデンサ」を採用することで信頼性と耐久性を高めた。
サージや雷、静電気放電に強いICや、保護回路を実装することでマザーボードの耐久性を向上 | ASRock製Braswell Refreshマザーボードでは公称の2倍となる16GBまでメモリを増設可能 |
またメモリはIntelが公式に謳うDDR3L(1.35V)に加え、DDR3(1.5V)に独自対応。容量も公称の2倍となる16GBまで増設でき、他社製品に比べてよりパワフルなPCを構築できる。さらにオーディオ回路には、リーク電流が低くノイズの少ない「ELNA製オーディオコンデンサ」を採用するのも、HTPCとして使用されることが多い省電力マザーボードではポイントだ。
今回のレビューで取り上げる「J3160DC-ITX」は、Braswell RefreshのミドルレンジCeleron J3160を搭載するMini-ITXモデル。その最大の特徴は、出力65WのACアダプタが同梱される点。基板上にはSATA電源を出力するコネクタも用意され(ケーブルも付属)、ストレージにSSDを組み合わせれば無理なく完全無音(ゼロスピンドル)PCを構築することができる。
DELTA製65W(19V / 3.42A)ACアダプタが付属。本体部分のサイズは実測でW43×D107×H30mm。なお容量の関係上グラフィックスカードはサポート外となる |
また拡張面に目を向けると、ディスプレイ出力はDVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1の3系統を備え、オンボードグラフィックスによるトリプルディスプレイに対応。さらにSATA3.0(6Gbps)コントローラやUSB3.0ハブコントローラが追加されるなど、Braswell / Braswell Refreshマザーボードとしてはかなりリッチな構成。拡張スロットもPCI-Express2.0(x1)に加え、miniPCI-Express×1が実装され、拡張性で困ることはほとんどないだろう。
ACアダプタが付属する分、一般的なMini-ITXマザーボードに比べるとやや大柄なパッケージ。サイズは実測でW310×205×H70mm |