エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.495
2016.07.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「GAME BOOST Knob」によるCore i7-6950Xのオーバークロック動作を確認したところで、どの程度性能が向上するのか「CINEBENCH R15」を使い確認しておこう。
CINEBENCH R15(cb) |
CPUの性能がリニアに影響するベンチマークということで、動作クロックが上がるにつれスコアも綺麗に上昇。最もクロックの高い「Gear 8:4.30GHz」ではシングルコア、マルチコアとも約27%と大幅にパフォーマンスが向上した。
最後にオーバークロックによる消費電力への影響について確認しておこう。計測にあたっては「CINEBENCH R15」実行時における最も高い数値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最低値をアイドル時に設定している。
消費電力(W) |
「GAME BOOST Knob」によるチューニングでは、省電力機能が無効になるためアイドル時でも53.9W増、高負荷時には149.1W増とかなり強烈な結果。12フェーズの堅牢な電源回路のお陰で安定動作しているが、電源回路が弱いマザーボードではCore i7-6950Xのオーバークロックは控えた方がいいだろう。
コストパフォーマンスが重要になるエントリーからミドルレンジと異なり、ハイエンドモデルではカラーリングやデザインなど、外観も選択する上で非常に重要な要素となる。その点、“チタンカラー”を身に纏う「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」はまさに唯一無二の存在だ。また基板カラーに合わせたホワイトLEDは、近頃流行りのRGB LEDにはない落ち着いた雰囲気を醸し出し、これまでのマザーボードにはない高級感を演出してくれる。
“チタンカラー”で統一された「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」。MSIにはぜひ同カラーリングのグラフィックスカードにも期待したい |
もちろんマザーボードそのものの実力も申し分なし。ゲーミング向け最上位の「Enthusiast GAMING」シリーズらしく、充実したゲーミング機能に加え、「Turbo M.2」や「Turbo U.2」、USB3.1 Type-Cなどの最新インターフェイスを網羅。さらに堅牢な電源回路に支えられた高いオーバークロック耐性は、チューニングメインのユーザーにも納得いくものだろう。Broadwell-Eを使い、ハイエンドPCを構築するならぜひ選択肢に加えておきたい1枚だ。