エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.497
2016.07.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSI「GeForce GTX 1080 GAMING X 8G」 市場想定売価税抜99,800円前後(発売中) 製品情報(MSI) |
メーカー各社からオリジナル仕様の製品が出揃い、いよいよ本格的な普及期へと移行したGeForce GTX 1080グラフィックスカード。今回取り上げる「GeForce GTX 1080 GAMING X 8G」もMSI独自基板とクーラーを組み合わせた、完全オリジナルモデルの1つ。その最大の特徴は、Pascalアーキテクチャに合わせて新規に設計されたという新型クーラー「TWIN FROZR VI」の存在だ。
COMPUTEX TAIPEI 2016では、バックプレートにドラゴンロゴを備えた上位モデル「GeForce GTX 1080 GAMING Z 8G」(画像下)もお披露目。こちらは数量限定で早ければ8月頃に国内発売が予定されている |
風圧を22%向上させた100mm径ファン「トルクスファン2.0」や、最新の空気力学を応用したヒートシンク設計により、先代「TWIN FROZR V」から温度は約20%、騒音値は約40%も低減。もちろんGPU温度が60℃を下回る場合はファンを停止させる「Zero Frozr」にも対応し、冷却性能を向上させつつ「存在を気づかせない」レベルまで静音性を高めることに成功したという自信作だ。
「TWIN FROZR VI」では、「TWIN FROZR V」をベースにさらに放熱設計が進化。冷却性能・静音性とも向上している |
また電源回路はリファレンスを大幅に上回る10フェーズのデジタル回路を搭載。さらに米軍事調達規格をクリアする、「ミリタリークラス4」準拠の高品質コンポーネントを実装することで、高い耐久性と、長期間の安定動作を可能にしている。
Gaming Seriesのテーマーカラー“赤”を基調にしたパッケージ。裏面には最大の特徴である「TWIN FROZR VI」採用が大きく謳われている | |
「TWIN FROZR VI」を搭載するGeForce GTX 1070グラフィックスカード「GeForce GTX 1070 GAMING X 8G」も6月下旬から発売開始 |
動作クロックはもちろんオーバークロック仕様。最もクロックの高い「OCモード」は、コアベースクロック1,708MHz(リファレンス1,126MHz)、ブーストクロック1,847MHz(同1,216MHz)、メモリクロック10,108MHz(リファレンス10,010MHz)で、「Gaming APP」を使えば「OCモード」「ゲーミングモード」「サイレントモード」との切り替えに対応。メモリバス幅は256bitで、GDDR5X 8GBのビデオメモリを搭載する。