エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.07.14 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
はたして「Smartbar」とはどう使う機能なのか?専用ユーティリティの設定を確認しつつ、この新機軸の機能を理解しよう |
「Smartbar」の機能を有効に使うためには、製品ページより専用のユーティリティをダウンロードする必要がある。「Smartbar」ではタッチ・スワイプ動作によるスクロールなどの操作が可能なほか、スペースキー上を5つの“Zone”に分割したマクロ登録に対応している。COMPUTEXに試作機が出展されていた際には3つとされていたZoneが拡大、より高機能に進化しているようだ。
英語キーボードのスペースキーは広いとはいえ、ここにどれほどの機能が詰め込めるものか。そう思いながら「Smartbar」を使ってみたものの、全5Zoneに分割できるマクロ機能やタッチ・スワイプを駆使した多彩なアクションの割り当てなど、想像以上の多機能ぶりに驚かされた。
もちろん5Zoneすべてに機能を割り当てることは現実的ではないが、左右でスペースキーとマクロを住み分けるなど、設定次第で十分に機能させることができる。また、ホームポジションをとった際に両親指がスペースキーにアクセスできることから、一本指または二本指によるタッチ・スワイプ操作もごく自然に行えるハズだ。
スペースキーにタッチセンサーを内蔵、マクロや多彩なアクションを可能にする唯一無二の「Smartbar」。やや“修練”が必要なものの、意外に使える機能だった |
ただしある程度使用する前から予想できたことではあるが、スペースキー上にセンサーを備えた特性上、タッチ操作時にキーを押し込んでしまう(スペースを入力してしまう)誤操作に悩まされることになった。力加減に慣れるごとに誤操作は減ったものの、ゲームプレイ時などリキが入った状態でその境地を維持できるかどうかは分からない。
もっともThermaltakeもその現象を理解しており、スペースキーのスプリングを強化した改良版のリリースを予定しているという。ちなみに日本における「POSEIDON Z Touch」の発売も計画中で、その際は改良版が投入されることになる。唯一無二の機能だけに、改良版でどのように使い勝手が進化するのか、そう遠くないハズの国内リリースを待ちたい。