エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.498
2016.07.19 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
マザーボードへの搭載が完了したところで、メモリスロットのクリアランスをチェックしておきたい。今回はIntel LGA1151対応マザーボードに搭載を試み、隣接する4本のメモリスロットとの位置関係を見てみよう。大型CPUクーラーだけあって、マザーボード上での存在感は群を抜いている「MasterAir Maker 8」。メモリとはどのように折り合いを付けているのだろうか。
まずは標準の140mm口径ファンを搭載した状態で、メモリスロットクリアランスを見る。搭載テストに使用したのは、CORSAIRの「Vengeance LPX Series」。ヒートスプレッダ搭載メモリとしては高さを32mmに抑えた、ロープロファイル設計モデルだ。
装着を試みると「MasterAir Maker 8」の140mm口径ファンは、メモリスロット上部、2本分まで占有するものの、搭載ができる事が分かった。とは言え両者の隙間は無いに等しく、これ以上背の高いメモリは搭載できない。
冷却ファンは上方向にスライドできるため、メモリを搭載してから元の位置に戻せばOK。高さ32mmのメモリとはギリギリで共存できる事が分かった | |
ヒートスプレッダと140mm口径ファンのフレーム間はご覧の通りほぼ隙間が無い |
次にメモリスロットに隣接する一方のみ、120mm口径ファンに換装してみる事にした。さすがにメモリスロットのクリアランス確保を目的とするだけあって、メモリ上部に空間が生まれた。高さ32mmのメモリでは、実測で約15mm強ほどの余裕がある。つまりもう少し背が高いメモリが搭載できるというワケだ。これで選択肢が増える。
実測で約15mm強の空きスペースを確認。なお140mm口径ファンから120mm口径にサイズダウンしたのに、なぜ空間が20mmではないのか。これは140mm口径ファンはラウンドタイプで、若干上方向にマウントされているため。スクエアタイプの120mm口径ファンではセンターポジションにも違いがあり、単純な公式では正確な数値は算出できない |
冷却パフォーマンスを検証する前に、内蔵LEDをチェックしておこう。「MasterAir Maker 8」は”魅せる要素”にも気配りがあり、アグレッシブな印象のレッドLEDがチョイスされている。搭載箇所は140mm口径ファンのフレーム部と、ヒートシンクトップ面。さらにCooler Masterのロゴ部分には、ホワイトLEDを内蔵させた。
トップ面に装着されるプラスチック製カバーは、半透明でスモークタイプ。内部で輝くレッドLEDがよく似合う。またベース部が鏡面仕上げだけに、発光がより美しく見える。なかなか心憎い演出だ |
次に「Top Plate」と書かれたBOXに別梱包されていた、交換用カバーに換装してみよう。メタル素材のつや消し黒で塗装され、ロゴ部分は六角形にカットされている。また違った趣きで発光ギミックを楽しむ事ができるはずだ。
メタル素材だけに、トップ面の発光は控え目な印象。あまり派手に飾りたくない向きにはこちらがオススメ。なおトップ面のLEDを消灯したい場合、スイッチの用意がないため物理的にコネクタを外せばいい |