エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.500
2016.07.25 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
専用ユーティリティの「RACING GT」では、イルミネーション機能「VIVID LED DJ」のカスタマイズも可能。カラーや発光パターンをソフト上から切り替えることができる |
「H170GT3」にとって重要な機能のひとつが、コストパフォーマンスモデルながらフルカラーイルミネーションに対応する点だ。ヒートシンクとオーディオ回路にLEDが内蔵され、専用ユーティリティの「VIVID LED DJ」項目にて自在に制御することができる。発光色はカラーテーブルから任意で設定可能なほか、「Parmanent(点灯)」「Breathe(明滅)」「Shine(点滅)」に加え、再生中の音楽と連動して点滅する「Shine & Music」と4つの発光パターンを選択できる。
これまでともすれば地味なイメージすらあった、BIOSTARから送り込まれた“オモシロイ”マザーボード。それがしばらく「H170GT3」をいじり回してみた感想だ。ユニークなチェッカーフラッグによる強めの自己主張も気に入ったが、コストパフォーマンスモデルながら本格的なLEDカラーコントロールに対応する点は要チェック。LEDストリップをマザー本体のイルミネーションと連動させることも可能なことから、ギラギラ派手めなマシンを組む際のベースにも向く。コンパクトなMicroATXケースと組み合わせ、コンセプトを絞った遊び心のあるマシンが構築できそうだ。
イルミネーションを活かした楽しいマシン構築を楽しみたい、遊び心がつまった中堅モデル。マザーボード本来の信頼性も妥協なし、よく硬軟のバランスがとれている |
もっとも、そうした自由な活かし方が楽しめるのも、マザーボード本来の機能がしっかりしていればこそ。オーバークロックなどのチューニング要素こそないものの、高耐久なコンポーネントや高速ストレージ、信頼性に優れたネットワーク機能など、必要な基本要素がうまい具合に押さえられている。BIOSTARらしいお買い得感がありつつ、機能面で妥協することもない、バランスのとれた1枚だ。