エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.502
2016.07.28 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここまで、ENERMAX「Fulmo.Q PLUS」の外装周り、さらに内部構造の詳細をチェックしてきた。最終セッションでは、実際に構成パーツを組み込み、各々の装着感や周辺クリアランス、さらに作業における注意点などを解説していこう。
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特筆すべき広大な内部容積とまでは言えないが、ハイエンド構成にも対応する最適化された内部構造 |
搭載テストには305×244mmのATX規格のマザーボード、GIGABYTE「GA-Z170XP-SLI」を用意した。マザーボードトレイには予めスタンドオフが装着されており、付属のミリネジで固定するだけでいい。なお搭載に際し、マザーボードを挿入するスペースは十分で、特に装着のしにくさは感じなかった。
ここで重要なのは、周辺クリアランス。特にトップパネルとの空きスペースは、ラジエターの搭載可否に関わってくる。このモデルに限らず将来的な拡張を想定し、きちんと把握しておこう。
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マザーボードトレイには、ATX規格のマザーボードがスッポリ収まるイメージ | |
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マザーボードトレイ周辺クリアランスを計測。トップパネルまでは実測で30mm程度。やはりラジエターを搭載する程の空きスペースは無い。また右横はドライブベイユニットまで約50mm程度。ケーブルマネジメントホールはすべて露出できている |
CPUクーラー有効スペースは公称167mm。幅207mmのミドルタワーPCケースとしては、十分なクリアランスが確保されている。ここでは搭載テストに高さ161.7mmで、以前詳細検証をお届けしたENERMAX「ETS-T40F-TB」を用意。マザーボードに搭載してみよう。
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CPUクーラーの搭載テストには、以前「撮って出しレビュー」で検証を行ったENERMAX「ETS-T40F-TB」を用意。高さは161.7mmとされる |
公称有効スペース以下のCPUクーラーだけに、左サイドパネルに干渉せず搭載ができた。これは右サイドパネル同様、アクリル窓付きの左サイドパネルも一段外側に張り出したデザインを採用。実測で約7mm程度余分に空間が確保できている。
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一見、ヒートパイプの突起部分が、サイドパネルに当たりそうに見えるものの、サイドパネルの張り出しにより回避できている |