エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.07.30 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
シンプルな製品だけに用途は限定的だが、こんな使い方はどうだろう。実は評価サンプルを借り受けている間、筆者はポータブルヘッドホンアンプの冷却用に”流用”してみた。作業中に酷使するソニー「PHA-2」は、外形寸法W68×D140×H29mmで、厚さ15mm以下までの対応となるホルダーからははみ出るものの、そもそも据え置くので問題はない。上下長の制限はなく、幅68mmはサポート範囲内に収まっている。
スマートフォン同様、とかく動作時間が増えるごとに発熱量が高くなるポタアン。装着した雰囲気も良く、かなり有力な応用ではないかと自画自賛 |
最後に「Antutu Benchmark」を使い、スマートフォン表面温度を計測してみよう。ここではストレステストを約10分間行い、「スマホ用冷却クーラー」は本当に冷えるのか、という素朴な疑問(および疑い)に、白黒をつける。
室内温度26.4℃ / 使用機種ASUS「ZenFone ZOOM(ZX551ML)」 |
サーモグラフィーの様子を見ると、テスト開始10分経過の状態(画像左)で最大43.6℃まで上昇している。温度の高い赤い部分も全体に広がっている事が一目瞭然だ。そこで「スマホ用冷却クーラー」を動かしてみたところ(画像右)、最大温度は40.5℃を表示。実に3.1℃の違いが確認できた。本体中央から下部にわたり、黄色い部分ができているが、ここが最も冷却ファンの恩恵を受け、冷やす効果が表れている。
日本国内でも「ポケモンGO」のサービスが開始され、メディアでは良くも悪くも連日この話題で持ちきりだ。そして秋葉原の街中でも明らかに変化が見られ、スマートフォンを片手にウロつく人はもとより、中古スマホの売上も上昇。モバイルバッテリーも特需のごとく、売れに売れているという。
一方で、配信が開始されたのは夏真っ盛りの7月22日。外を歩く人は言うまでもなく、片手に握ったスマートフォンはオーバーヒート寸前。加熱したボディの熱問題が気掛かりという人は多いだろう。そんな時こそ「スマホ用冷却クーラー」の出番というワケだ。
ストレステストにより、冷却能力は実証済み。オマケに1,000mAhのバッテリも内蔵されているため、万一の時には役に立つ。
あまたあるモバイル端末用アクセサリー。中でも「スマホ用冷却クーラー」は冷却アイテムながら、”今最もホットなアイテム”のひとつと言えるだろう。