エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.504
2016.08.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
3Dベンチマークによるパフォーマンステストが終わったところで、ここからはストレステスト「Fire Strike Ultra Stress Test」を使い「IceStorm」クーラーの実力をチェックしていこう。なお高負荷時は、ストレステスト実行中の最大値、またアイドル時は起動直後10分間何もせず放置した際の最低数値を採用している。
ファン回転数計測(rpm) | |
GPU温度計測(℃) |
アイドル時はシングル、SLIとも40℃台で推移し、ファンの回転は停止したまま。またシングル、およびSLI下段(2枚目)は、高負荷時でも回転数は約30%となる1,200rpm前後、温度も65℃以上に上がることはなく「IceStorm」クーラーはまだまだ余力がある状態。一方、エアフローが極端に悪くなるSLI上段(1枚目)は、回転数が約70%となる2,400rpmまで上昇。ただし温度は80℃以下で推移し、テスト中に不安定な挙動を示すこともなかった。
騒音値(dBA / 暗騒音33.1dBA) |
続いて騒音値を確認すると、シングル構成は1.9dBAしか上がらず高負荷時でもVGAクーラーのノイズが気になることはなかった。一方、上段(1枚目)ファンの回転数が2,400rpmまで上がるSLI構成では48.4dBAを計測。さすがに静音という範疇からは逸脱しているが、SLIによるパフォーマンス向上とのトレードオフとしては致し方ないところ。むしろエアフローの悪い状態でも安定動作を可能とする「IceStorm」クーラーの冷却性能を褒めるべきだろう。