エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.506
2016.08.12 更新
文:GDM編集部 Tawashi
続いて水冷システムの性能を知るべく、CPUの冷却能力をチェックしていこう。「CINEBENCH R15」マルチコア計測中の様子をハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.8.0」で計測した。TDP140WのCore i7-6800Kをシッカリと冷却することができるのだろうか。
【CPU温度】 検証室内温度26℃/湿度51% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で33℃、ベンチマーク実行中でも52℃で安定し、結果は極めて優秀。水冷クーラーならではの冷却能力を遺憾なく発揮してくれた。これなら、夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも、安心して使う事ができるだろう。
CPUと並んで水冷化が施されているGeForce GTX 1080搭載グラフィックスカード。「G-Master Hydro-X99 II」最大のセールスポイントと言える、カスタム水冷カードの温度もチェックしておこう。「3DMark」ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行時の最高温度を合わせて計測した。
【GPU温度】 検証室内温度26℃/湿度51% |
アイドル時の温度は、CPUとほぼ同じ36℃。「3DMark」実行時で最大65℃。「FFXIV蒼天」計測時で最大66℃という結果だった。
なお、ベンチマーク実行中には「GPU Boost 3.0」により、GPUクロックはリファレンスの1,607MHzから1,835MHzまで大幅に上昇。水冷化による優れた冷却機構が高パフォーマンスを十分に引き出した結果となっている。
冷却性能はもちろん静音性能も大きなセールポイントの「G-Master Hydro-X99 II」。そこで実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行時のノイズ計測を行った。
【騒音値】(dBA/室内騒音31.9dBA) |
室内騒音31.9dBAに対して、アイドル時は32.5dBA。各ベンチマークテストでもアイドル時から1~2dBAしか上昇しない。実際、テスト中に耳をすませてみたものの、アイドル時からの動作音の変化はまったく判別できないレベルだった。