エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.506
2016.08.12 更新
文:GDM編集部 Tawashi
テストセッションの最後はベンチマーク実行中の消費電力を確認していこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「3DMark」、「Unigine Heaven DX11 Benchmark」、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値を記載した。
消費電力(W) |
アイドル時は66.7Wと低い。さらにグラフィックスカードへの負荷が上がる「3DMark」では270W、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」時では285Wと、それなりに上昇しているが、いずれも気になるレベルではない。標準搭載される電源ユニットはCoolerMaster「V750 Semi-Modular」だが、購入後のストレージ系デバイスの追加はもちろん、マルチグラフィックスカード環境へのアップグレードにも十分対応してくれるはずだ。
サイコム独自カスタマイズにより水冷化された「GeForce GTX」シリーズは、自作派から”単体発売”の要望が後を絶たないという。BTOカスタマーの手による構成パーツが、これほどまでに注目を集めることは珍しい。そんなサイコムに欠かせない最重要パーツを筆頭に、自作市場で最もホットなパーツを組み合わせた「G-Master Hydro-X99 II」は、自作PCエンスージアストからも一目置かれる存在として、異彩を放つ。
一方で評価サンプルによる検証では、額面通りの高い性能を知る事になる。高負荷時でもアイドル時との違いを感じさせない静音性は圧巻。ゲームプレイからオフィスユースまで、集中した環境を提供してくれる。肝心なPCとしてのパフォーマンスは、各種ベンチマークテストを見れば、説明はいらないだろう。
旬のパーツを組み合わせ、理想的な高性能PCを自由にカスタマイズできる楽しさは、BTOを専売とするサイコム最大の強み。新作「G-Master Hydro-X99 II」は、数年先まで活躍するメインマシンとして、購入した人の所有欲を十分に満たし続けてくれるはずだ。