サイズも冷却性能もミドル最大級な「WINDFORCE 2X」

カードの上面を覆い尽くす、ミドルレンジ最大級の「WINDFORCE 2X」クーラーを分解。その構造を観察しよう

本項では「GTX 1060 G1 Gaming」を分解し、オリジナルクーラー「WINDFORCE 2X」の構造をチェックしてみよう。

GPUコアとはヒートパイプダイレクトタッチ方式で接地する仕様で、そのヒートパイプには複合構造の純銅製「コンポジットヒートパイプ」を採用。従来から放熱性能を29％向上させたという特製パイプ計2本がアルミニウム製放熱フィンを貫き、特殊形状の90mmファン「Unique Blade Fan」2基がそれらの熱を吹き飛ばす構造になっている。
　なおデュアルファンは、それぞれが互い違いに回転する「Alternate Spining Fan」デザインを採用。上位モデルが採用する「WINDFORCE 3X」のコンセプトを継承しつつ、独自の機能が盛り込まれた優れた冷却機構だ。

受熱ベースと先端のアルミフィンで構成される、2ブロックの「WINDFORCE 2X」。その中心を2本の複合パイプが貫き、それぞれのブロックをデュアルファンが冷却している
受熱ベースは、ヒートパイプが直接GPUコアに接地するダイレクトタッチ方式を採用。ダイレクトに熱を吸い上げ、ヒートシンクへと熱を送る仕組みになっている
基板上のコンポーネントに合わせ、形状が最適化されているアルミフィン。内部を貫通する「コンポジットヒートパイプ」は、従来から放熱性能が29％向上している
ファンブレードに3Dのストライプ曲線が刻まれた、90mm径の「Unique Blade Fan」。従来からエアフローが23％以上アップ、さらに隣のファンと互い違いに回転することで効率化を果たしている