• 編集部
  市場からのリクエストがあったのでしょうか。
• Alvin氏
  アメリカのユーザーは使用するPCケースのサイズが大きいため、16mmのハードチューブで問題ありません。しかし、ヨーロッパやアジアのユーザーが使うPCケースは小型のものが多い。特に12mmタイプについてはヨーロッパ担当からの強いリクエストがありました。
• 江崎氏
  もうひとつ。ソフトチューブのユーザーがハードチューブにアップグレードしたいといったニーズがあるため、ハードチューブに対応したフィッティングセットのリリースも考えています。

外径16mm / 内径12mmのハードチューブ「V-Tubler PETG Tube」は500mmタイプ（税込約1,500円）と1,000mmタイプ（税込約2,600円）の2種類が販売中

「Core P3」の発売はスケジュール通り

• 編集部
  PCケースの話が出たのでお伺いします。昨年末に発売された「Core P5」ですが、壁掛け対応が謳われたオープンフレームタイプのPCケースとして、非常に注目を集めました。現在ではDIY水冷にぴったりなPCケースとして評価されています。
• 江崎氏
  ユーザーがドレスアップパーツを組み込む「魅せるPC」がコンセプトです。ただ、実際に壁に掛けて使う人は少ないでしょう。Thermaltakeとしてはユーザーが「Core P5」を1枚のキャンパスに見立て、自由な発想で使ってもらいたい。DIY水冷はオススメの構成ですが、空冷を使ったPCでも構わないと考えています。
• 編集部
  「COMPUTEX TAIPEI 2016」で発表された新製品「Core P3」。「Core P5」の小型モデルですが、市場から要望があったのでしょうか。

DIY水冷で組み込まれた「Core P3」。外形寸法はW333×D470×H512mmで上位モデル「Core P5」と比較すると、小型化によりずいぶん扱いやすくなった

• Alvin氏
  アメリカを除き、ヨーロッパやアジアの担当者からは、やはり「Core P5」は大きすぎると言われました（笑）。開発チームでもサイズについては認識していましたので、「Core P3」の登場は予定通りといったところです。
• 編集部
  PCケースを開発する上で、水冷搭載は前提なのでしょうか。
• Alvin氏
  2年前に「Core」シリーズをリリースしてから、全てのPCケースが水冷に対応します。また、ウェブサイトの製品情報でも、詳細な対応状況を記載するようにしています。
• 編集部
  「Water 3.0」シリーズのような一体型水冷キットも続けていくのでしょうか。
• Alvin氏
  DIY水冷と一体型水冷の開発チームは別々に存在します。今後も一体型水冷キットの新製品は発売していく予定です。
• 編集部
  では空冷タイプのCPUクーラーはいかがでしょう。
• Alvin氏
  「Riing Silent 12 Pro CPU cooler」シリーズのように、引き続き新製品のリリースや開発は進めています。現時点で詳細はお話できませんが、DIY水冷で培った技術を空冷タイプのCPUクーラーに反映できないかを模索しています。

「Riing Silent 12 Pro CPU cooler」シリーズ。レッドLEDとブルーLEDの2モデル展開で、価格は5,000円前後で近日中に発売される