- 編集部
PCパーツ業界では、RGB機能搭載がちょっとしたブームです。マザーボードやグラフィックスカードの搭載モデルを使えば、かなり派手なPCになります。正直なところ、日本のユーザーはそれほど派手な機能を求めていないと思うのですが・・・。
- Alvin氏
さすがに台湾でもあそこまで光らせる人は少ないでしょう。各メーカーが独自にRGB機能をサポートしていますが、PCに組み込んだ際の出来上がりは派手すぎますね。ベッドの横にPCがあったら、眩しくて毎日寝不足ですよ。しかし、私も以前開発に携わっていたのでよく分かりますが、マザーボードやグラフィックスカードは、他社製品と比べてデザインの差別化がしにくい。搭載できる機能は詰め込もうという考え方は理解できます。
- 編集部
Thermaltakeといえば「Level 10」を連想する自作ユーザーは多いと思います。今後、他社とのコラボレーション製品の予定はありますか。
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BMWとのコラボレーションにより、2014年国内限定50台で販売された、チタニウムカラーモデル「Level 10 Titanium Limited Edition」。税抜169,800円と高額ながら一定の人気を集めた
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- Alvin氏
PCケースではありませんが、「Pacific」シリーズを使ったASUS「ROG」シリーズとのコラボレーションはお互いに話し合っている段階です。具体的にどのような製品になるかは未定ですが、ROGのロゴとThermaltakeのロゴが入った水冷パーツも検討しています。
- 編集部
最後に、日本のユーザーへ一言お願いします。
- Alvin氏
今回の来日は私にとって非常に有意義なものになりました。日本のパーツショップで見られる製品アピールの方法は、どの国よりも成熟している。DIY水冷市場はこれからですが、非常に高いポテンシャルを秘めていると感じました。メーカーとしてもDIY水冷をもっと多くのユーザーに使ってもらえるような工夫を凝らし、日本市場へ積極的にアピールしていこうと考えています。Thermaltakeは今後も魅力的な製品を次々に提供していくますので、是非ご期待ください。
DIY水冷市場のさらなる拡大を目論むThermaltakeに注目
「COMPUTEX TAIPEI 2014」でのDIY水冷参入表明から2年。Thermaltakeは国内正規代理店のアスクとのタッグにより、積極的にプロモーション活動を行っている。PCパーツの花形であるPCケースの数々は、多くの自作派から支持を集めた。さらに電源ユニットや各種アクセサリーなどの周辺パーツも、自作PCをトータルコーディネートするアイテムとして、”まとめ買い”の対象。イベントの盛況ぶりを見れば、Thermaltakeの地道な戦略が功を奏している事は明らかだ。
いわば”地ならし”が済んだ自作市場に対し、次なるターゲットはDIY水冷パーツの拡大にある。現状ではニッチな世界と捉えられている「MOD PC」に敢えて注力。世界の著名なMODDER達によるコンテストの主催や、各種イベントにより自社パーツを「魅せる」事で「MOD PC」では欠かせないDIY水冷を効果的に露出。そのまま作例となって、潜在的需要をセールスに結びつける目論見は、確実に実を結びつつある。「ThermaltakeのDIY水冷普及計画」は、どうやら本気のようだ。
協力:Thermaltake Technology
株式会社アスク