「DS 230」外観デザインチェック

久し振りに編集部にやってきた、Aerocool社製のミドルタワーPCケース。「DS 230」をパッケージから本体を取り出し、まずは外観デザインからチェックを開始しよう。

マットブラック仕上げのボディ表面。手垢や指紋が付きにくく、外観の美しさを保つための特別なメンテナンスは必要が無さそうだ

フロントパネルデザイン

内部構造や拡張性は、PCケース選びにとって重要なファクターと言える。そしてフロントパネルデザインも言うに及ばず、人によっては最も重視するポイントになるだろう。

「SD 230」のフロントパネルは主にプラスチック製で、正面のフラットな部分と、左右が約143°に曲げられた3面構成でデザインされている。またオープンベイの類いは一切なく、フラットな面と曲げられた左右その付け根部分にスリットが設けられ、通気性が確保されている。さらに特徴的なのは、上下2本のライン。これは単なる装飾ではなく、イルミネーションギミックが内蔵され、LEDのライティングを楽しむ事ができる。これについては最終セッションで詳しく解説しよう。

一見、完全密閉型に見えるが、左右にはスリットがあり、PCケース内部に外気を取り入れる事ができるようになっている

フロントパネルは、シャーシに対し6本のピンで固定されていた。いわゆる引き剥がしタイプで、ネジは使用されていない。そしてピンは太く、非常に固い。取り外す際にはフロントパネル裏側から、引き剥がす箇所のピンをつまんで作業した方がいいだろう。無理に引き剥がすと破損する恐れがある。さらにフロントトップ部のアクセスポートおよびスイッチ類の存在により、ケーブルが複数伸びている。シャーシ側の穴に通されているため、同じく無理に引き剥がすと、ケーブルを断線させてしまう恐れがある。

フロントパネル内部を見ると複数のケーブルが接続されている事が分かる。なおフラットな部分は、裏側に静音性を極めた高密度遮音素材による二層構造を採用。音漏れを防止する役割を果たしてくれる
	シャーシ側にはマグネット着脱式の大判防塵フィルターを装備。つまりこの内部には、冷却ファンが増設できるという事を意味する

フロントアクセスポート

Powerスイッチやアクセスポート類は、フロントトップの横一列にレイアウトされている。左から音声入力入出力端子（Audio in/out）、USB2.0ポート×2、USB3.0ポート×2。そして右から小さな丸穴がResetスイッチ、次に横長のPowerスイッチ、そして見慣れないマークが付けられているのは、「LEDカラースイッチ」と「LEDモードスイッチ」だ。こちらも後ほど詳しく解説しよう。

Powerスイッチの横には「DS 230」特有のスイッチが2つ並ぶ。モデルを特徴付けるイルミネーションギミックは、ここで操作ができる