ケーブルマネジメント機構

複雑に入り組むケーブルを整頓し、PCを美しく魅せると共に、エアフロー効率を向上させる効果も期待できるケーブルマネジメント。「DS 230」の仕掛けをチェックしてみよう。
　マザーボードやグラフィックスカードが搭載される左サイドパネル側のメインエリアと、その背面にあたる右サイドパネル側の裏エリア。両者はマザーボードトレイに設けられたスルーホールにより、自由にケーブルが行き来できる。最も重要な役割を果たすのは、マザーボード右側の列に設けられた穴。ここはATXメイン24pinコネクタや、SATAコネクタが集中しているため、使用頻度が最も高い。「DS 230」では縦に3つ、これを2列用意。タイラップを固定するフックもある。

マザーボード側面に位置するメインのスルーホールは縦3穴×2列。なおATXマザーボードを搭載した場合、マザーボードに近い縦穴は基板に塞がれてしまうため使用できない。その他、要所にスルーホールやフックが確認できる

さらに、ボトム部備え付けのプラスチック製カバーにもスルーホールがある。電源ユニットを覆うカバーには3つの穴を用意。この穴をケーブルが通り、構成パーツへ電源供給を行うことができる。不要なケーブルは、プラスチック製のカバーの中に収めておけばいい。

電源ユニットと2.5 / 3.5インチシャドウベイ全てを覆う、プラスチック製カバーのスルーホール。ここを上手に利用すれば、メインエリアの構成パーツに最短でケーブルが接続できる
	右サイドパネルとマザーボードトレイ間の”裏配線スペース”は実測で約30mm。ケース幅が広いだけに、スペースは十分に確保できている

十分な開口部のCPUクーラーカットアウト

次にチェックするのは、CPUクーラーカットアウト（メンテナンスホール）だ。開口部は実測で縦121mm、横143mmだった。近頃のミドルタワーPCケースとしては、決して大きい方ではないが、装着したバックプレート全てが露出するだけの広さはある。

CPUクーラーの換装時に利便性を発揮。カット面積も十分で、いつかは確実に役に立つだろう

「DS 230」の付属品総点検

最終セッションでは実際に組み込みを行う。その前に、付属品を総点検しておこう。「DS 230」の組み込みに必要なネジ類は、ジッパー袋へひとまとめに詰め込まれている。このモデル特有のネジなどは使用されておらず、万一紛失しても自作派なら手持ちのネジで代用できるはずだ。なお、ここで紹介するネジ類の名称は、マニュアルに準拠。一部記載がない物も含まれている。また同梱数についての詳細は記されていない。

Motherboard Standoff	Motherboard Screw / SSD Screw / ODD Screw
PSU Screw / PCI Screw	3.5″HDD Screw
Fan Screw	用途が不明なタッピングスクリュー
スタンドオフ固定用変換ソケット	結束用タイラップ
マニュアルは必要最低限。図説だけで組み込む事は十分可能。ただし表記は英語のみ