エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.511
2016.09.05 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
目に触れる事が多いフロントパネルには、「509」の象徴である強化ガラスが装着されている。スチールやプラスチック素材むき出しに比べ、一般的なPCケースとはひと味違う質感が「509」を特徴づけている。また、強化ガラスの内部にはIn Winロゴがあしらわれ、LEDライティング機能を装備。これが単なるLEDには留まらない。まずはその構造をチェックしてみよう。
In Winロゴの発光ギミック。付属の「SATA電源ケーブル」をSATA電源に接続すると、淡くレッドに発光する。なおフロントパネルを外すと、リフレクター(反射板)の左右に各3個のLEDが内蔵され、細長い基板も確認できる |
評価サンプルの「IW-BXR148」(Red/Black)は、「ROG Certified version」と名付けられている。これはASUSのゲーマー向け製品ブランド「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズの認定バージョンで、内部の一部はレッドカラーに塗装。さらにIn WinロゴLEDライティング機能から伸びるケーブルは、ASUS「ROG Aura」機能を備えたマザーボードの「Aura RGB Strip Headers」に接続可能。マザーボードの発光に合わせ、鮮やかなライティングを楽しむ事ができる。
ASUS「ROG RAMPAGE V EDITION 10」には「Aura RGB Strip Headers」を装備。In WinロゴLED部分から伸びる専用ケーブルをヘッダピンに装着すると、「ROG Aura」機能と連動する |
In Win「509」は、前回検証を行った「303」同様に強化ガラスを採用。兄弟モデルと決めつけて実機に触れてみると、その違いの多さに全くの別モノである事が分かった。
とは言え、コンセプトは同様。互いに「魅せるPC」のベースモデルとしては最適で、各パーツが個別に取り外せる多彩な拡張性は、ユーザー好みのスタイルでPCが組める事を意味する。実にIn Winらしい仕上がりだ。
フルタワーPCならではの内部スケールは、隣り合う構成パーツ同士にも余裕があり、開口部も広く組み込み作業自体がし易い。つまりメンテナンス性の高さもプラス評価となるだろう。
外観は言うに及ばず、強化ガラスパネルの”使い手”としては一日の長があるIn Winだけあって、スチール素材との使い分けはうまい。DIY水冷によるカスタマイズや、LEDパーツを駆使してのドレスアップを存分に楽しんで欲しい製品だが、無造作に組み込んだままでもよし。十分に存在感ある個性的なPCに仕上がるはずだ。