「509」外観デザインチェック

概要を掴んだところで、ここからはIn Win「509」の評価サンプルに触れながら、外観デザインよりチェックを開始しよう。フロントパネルと左サイドパネルに強化ガラスを採用するだけあって、普段の検証に比べて気を使う作業になった。組み込みを行う場合、左サイドパネルは外装パッケージの中に納めておこう。

強化ガラスを使ったフロントパネルデザイン

PCケースの顔である、フロントパネルデザイン。表面積の約7割に強化ガラスが装着され、材質の良さが上手に生かされている。なお強化ガラス以外のベースはABS樹脂製を採用。左側面3箇所のツメにより、シャーシに固定されていた。

ABS樹脂製フロントパネルの大部分が、強化ガラスで占められている。指紋や手垢が気になるかもしれないが、一般的なガラス同様サッと一拭きすればいい
ややグレー掛かったガラスの厚さは実測約3mm程度だった	中央右寄りにはIn Winの大きなロゴ。ここにはイルミネーションギミックが内蔵されている

次にABS樹脂製のフロントパネルを取り外し、シャーシ側フロント面をチェックしてみよう。最上段には5.25インチオープンベイユニットがあり、右側にはスイッチユニット。その下側にはフロントアクセスポートの基板が固定されている。その下側には防塵フィルタを装備。強化ガラスが装着されてはいるものの、外気を取り入れる役割を果たしている事が分かる。なおフィルタに装着されているユニットは、In Winロゴのイルミネーションギミック。こちらは後ほど解説しよう。

取り外したフロントパネルの裏面を確認。最上段には内側から両サイドをツメで固定されている5.25インチブランクベゼル、In Winロゴにカットされたイルミネーションギミックの”楽屋裏”、さらに通気孔用スリットが積み重なった正面左側の様子がよく分かる

各種スイッチおよびフロントアクセスポート

スイッチおよびアクセスポートはフロントパネル上段、5.25インチオープンベイ周りに集中している。
　右側面に沿って上下にレイアウトされるのは、長方形のPowerスイッチと正方形のResetスイッチだ。また横一列に並ぶのは、USB3.0ポート×4口。左右二手に分かれ、その間にはマイク、ヘッドフォン端子も装備されている。

スイッチおよびアクセスポートの裏面に接続されたケーブルは、Powerスイッチ、Resetスイッチ、HDD LED、HD Audio、USB3.0×2の計6本

完全フラットなトップパネルデザイン

トップパネルに通気孔の類いがない「509」は、天板が完全なフラット状態。段差も装飾もなく、実にスッキリとしている。また内部側から確認してみると、トレイが2つ装備されていた。これについては、ドライブベイセッションで詳しく解説しよう。

広いトップパネル面積にして、完全なフラット状態。通気孔の類いすらなく潔い

内部構造セッションを前にフライング。上面をのぞき込むと、トレイが2つ並んで装備されていた