エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.516
2016.09.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 5.1.2」でも、圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を実施した。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」で確認したシーケンシャルはもちろん、ランダムアクセスでもスコアに大きな違いはなし。Intel「600p」シリーズに搭載されるコントローラは、圧縮率に関係なく一定のパフォーマンスを発揮すると結論づけていいだろう。そこで、以降のベンチマークは「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。
引き続き「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いをチェックしていこう。今回は50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのデータサイズで測定を実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QDランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は最高約1,580MB/sec、書込最高約570MB/secで、いずれも公称スペック超え。ただし、ベンチマークの計測に時間がかかる16GiB以降のデータサイズでは、サーマルスロットリングと思われる症状が発生し、シーケンシャル読込を中心にほぼすべての性能が低下する。
続いてランダムアクセスを確認すると、4Kは読込最高37MB/sec、書込最高182MB/sec、4K QDは読込最高296MB/sec、書込最高545MB/secを計測。IOPSに換算すると4K QDはそれぞれ約72,000 IOPSと約133,000 IOPSで、十分性能が発揮できる環境なら、かなり高速なデータ転送が期待できる。